大阪府バレーボール協会理事2579万円着服し全額「スパチャ」に…日本協会・川合俊一会長「泥棒は普通に刑事告訴」

大阪府バレーボール協会の会計不祥事を受けての記者会見の最後に頭を下げる日本バレーボール協会の川合俊一会長(中央)ら
大阪府バレーボール協会の会計不祥事を受けての記者会見の最後に頭を下げる日本バレーボール協会の川合俊一会長(中央)ら
大阪府バレーボール協会の会計不祥事による謝罪会見に同席した日本バレーボール協会の川合俊一会長
大阪府バレーボール協会の会計不祥事による謝罪会見に同席した日本バレーボール協会の川合俊一会長

 日本バレーボール協会(JVA)と大阪府バレーボール協会(OVA)が28日、大阪市内で会見を開き、OVAの会計担当をしていた50代の男性理事が、積立金など2579万円を着服していたことを発表した。

 OVAによると、20年に19年度決算で約4700万円の使途不明金が判明。内部調査で特定できず、昨春から公認会計士事務所に調査を依頼した。そのうち2579万円が、05~21年12月まで会計担当した男性理事の着服と判明。全役職を停止したうえ、今月に入り全額を弁済完了させた。残りの約2100万円は、会計上の処理誤りだったという。

 男性理事の使途は驚くべきものだ。OVA側は「インターネットサービスへの課金」と説明した。一部報道では、ユーチューブのライブ配信者へのメッセージ版“投げ銭”「スーパーチャット」(略称・スパチャ)を利用したとされ、OVAの小比賀恵一会長は「チャットというのが、どんなもんか分からない」と困惑。理事は14年7月~20年6月にかけて52回、資金を引き出していた。

 OVAのずさんな組織体質も、あらわになった。毎年度末の会計処理を公認会計士に依頼せず、さらには13年以前の文書や帳簿を事務所移転時に破棄していた。会見には、ビーチバレー国際大会に絡み診断書が偽造された問題で解任された嶋岡健治前会長の後任として、3月にJVA新会長に就任した川合俊一氏が同席。「すぐに記者会見を開かないといけないと思った。お金を返せば、それでいいではダメだと大阪へ来て伝えた」と、説得に動いていたことを明かした。

 告訴について小比賀会長が「弁護士に相談しながら」と話すと、川合会長は即座に「泥棒は普通に刑事告訴してもらい、罪を償ってもらわないと。しっかり指導していく」と厳しい表情で語った。

 ◆スーパーチャット

 YouTubeのライブ配信者への寄付、いわゆる「投げ銭」

 ▽略称 「スパチャ」

 ▽金額 1回のスパチャ金額は最低100円~最高5万円まで。500円以上でメッセージの入力が可能。金額に応じ、表示される時間や入力できる文字数が増える

 ▽メリット クレジットカード決済が可能なため、手軽に利用できる。チャット欄で自分のメッセージが目立つため、配信者に反応をもらいやすい。送金額から配信サイトの手数料などを引いた額が配信者の収益になるため、支援につながる。配信者に自身の熱量を伝えられ、認知してもらう機会になる

 ▽デメリット 一度したスパチャは返金不可。表示の残り時間にかかわらず、配信終了とともにリセットされる。決済の手軽さゆえ、依存度が高くなり、予期せぬ金額になる危険性がある。スパチャを多くもらうために、配信者側が放送する内容が過激になる場合も

 ▽最高額 昨年のスパチャ額世界1位はバーチャルユーチューバーの「潤羽るしあ」で、1年で約1億9500万円を稼いだ

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