新人の今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島厩舎=が第58回CBC賞・G3(7月3日、小倉)で重賞初挑戦を迎える。女性騎手最長の7週連続勝利をマークするなど、1年目にして目覚ましい活躍を続けるヒロイン。新企画「Imamuragram」で随時その素顔に迫る。
女性騎手として数々の金字塔を打ち立てる今村が新たなステージへ進む。CBC賞で、早くも重賞に初騎乗する。
「あんまり変わらないですけどね、重賞だからといって。普通のレースと同じかなって思いたいです」
新人女性騎手の最多勝記録、女性騎手の連続週勝利記録をそれぞれ更新。活躍を続けるための努力は一時も怠らない。
「自分の考えで納得してとどまっていたら、そこで終わりじゃないかなって思うので、先輩にもたくさん聞いています」
デビューしてわずか4か月。しかし、競馬界を目指す少年少女にとって憧れの存在であることを、すでに自覚している。
「常に見られている立場なので、少しでもきれいに。プライベートもジャージーで外を歩きたいなと思うけど、誰が見てるか分からないし着替えようかな、とか。それで行く時もあるけど、そういう時に限って誰かに会ったりする(笑い)」
父の康成助手=栗東・飯田祐厩舎=は元騎手。父の日には、プレゼントを渡しに実家へ帰った。
「父は服が好きなので、ライダースジャケットをプレゼントしました。サプライズで持って行ったら、目が点になってましたね。えー!みたいな」
父を含め、家族への感謝は決して忘れない。
「妹が犬を欲しいと言っていて、誕生日に犬を買いました。ミニチュアピンシャーという犬種です。お母さんはデビューした週が誕生日で、その週の初任給はプレゼントしました。相手の喜ぶ顔を見るのがすごく好きだから、そういうサプライズをしていきたい」
今回は、自厩舎のシホノレジーナと初コンビを組む予定だ。
「競馬学校生の頃からお世話になっている村瀬(寛紀)オーナーの馬、寺島厩舎で出させて頂くことを大変光栄に思っています」
無限の可能性を持つニューヒロイン。ジョッキーとしても、人間としても高い理想像を掲げる。
「常に冷静。気軽に話しかけやすいけど、勝負事になったらピリッとして、ちょっと話しかけづらいなあっていうぐらいのオーラを出せる人。すごく応援されて、常にかっこいいなと思われる人間になりたいです」