朝乃山、本名「広暉」で再出発 6場所出場停止で西三段目22枚目から家族の思い背負い

スポーツ報知
朝乃山

 日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。元大関の朝乃山(28)=高砂=は、協会の新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反による6場所出場停止から復帰。西三段目22枚目からの再出発となった。しこ名の下の名前も「英樹」から本名の「広暉(ひろき)」に変えて心機一転を図る。

 元大関が初心に帰り、一から出直す。名古屋場所の新番付が発表され、出場停止処分を受けていた朝乃山は西三段目22枚目。6年前に100枚目格付け出しでデビューした番付からの復帰となった。この日、朝乃山の取材対応はなかった。辛抱の1年を見守った師匠・高砂親方(元関脇・朝赤龍)は以前、「1年長いですけど我慢した。名古屋場所から再出発。本人も頑張っているし、期待しています」とエールを送っていた。

 朝乃山は、原則的に外出禁止期間中だった昨年5月の夏場所前に接待を伴う飲食店通いが発覚。日本相撲協会が定めた新型コロナ対策の指針違反で、翌名古屋場所からの6場所出場停止などの処分を受けた。幕下に陥落した今年春場所以降は、部屋では番付通りの生活。元大関が稽古場で土俵周りをほうきで掃き、食事の際には配膳も手伝った。

 これまでしこ名の下は、富山商時代の恩師・浦山英樹監督(故人)が由来の「英樹」を名乗っていた。だが今場所からは本名の「広暉」に改名。初土俵時と同じ名に戻した。謹慎中の21年6月末には祖父が、同8月には父・石橋靖さんが逝去。度重なる試練にも屈せず、復帰を迎える朝乃山に、地元関係者も「(改名は)家族の思いを背負って戦う意気込みを感じた」と感慨を込めた。

 大関経験者が三段目以下に陥落して相撲を取るのは、昭和以降では照ノ富士以来2人目。関取復帰には最短でも来年初場所の見込みと険しい道のりは続く。師匠は「これから変わったのが見えると思う」と期待。基本的には7番相撲となる幕下以下のため、朝乃山の復帰初戦は今場所初日(10日)もしくは2日目(11日)。次期横綱候補と期待されていた元大関が、猛暑の名古屋で再び歩み始める。(竹内 夏紀)

 ◆朝乃山の幕内復帰への道 名古屋場所で7戦全勝した場合、秋場所で幕下10枚目台~20枚目台まで番付を上げることが予想される。仮に秋場所で幕下15枚目以内だった場合は、そこで7戦全勝すれば九州場所では十両復帰が確実。さらに十両でも全勝すれば、来年初場所で再入幕する可能性もある。ただ今年秋場所で幕下16枚目以降であれば、7戦全勝しても九州場所は幕下5枚目以内など関取をうかがえる番付となることが濃厚。来年初場所で再十両を果たし、星数次第だが同年春場所から夏場所に幕内へ復帰する可能性も考えられる。

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