三谷幸喜氏「頼朝を演じられる俳優さんは他にいるだろうか」…「鎌倉殿の13人」大泉洋を絶賛

スポーツ報知
三谷幸喜が脚本を担当するNHK大河「鎌倉殿の13人」第25回より北条義時(小栗旬、中央左)と源頼朝(大泉洋、中央右)

 俳優の小栗旬(39)が鎌倉幕府の第2代執権・北条義時を演じるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜・後8時)の脚本を担当する三谷幸喜氏(60)がこのほど、インタビューに応じた。26日放送の第25回「天が望んだ男」で源頼朝(大泉洋)が倒れ、ドラマは“後半戦”に。ここまで主役級の熱演を見せた大泉を「彼以上にこの役を演じきれる人はいない」と絶賛するとともに、今後の見どころや舞台裏も明かした。(浦本 将樹)

 日曜の放送が終わった直後から、毎週のようにSNSなどをにぎわせている「鎌倉殿の13人」。三谷氏は、ここまでの最大の功労者である“準主役”をたたえた。「大泉洋という俳優が源頼朝を演じることになったので、結果的にこういう頼朝像が出来上がったというのが全て。僕は分かっているけど、もしかしたら世間は大泉洋という俳優の力量をまだ分かっていないんじゃないかなと思う」と最大限の賛辞を贈る。

 26日の放送で頼朝は落馬。安否不明のまま次週へ持ち越しとなり、次回7月3日放送での展開が注目される。「僕が学生の頃、まだ脚本家になると思っていなかったけど(1979年のNHK大河)『草燃える』で頼朝が落馬するシーンを見て『この瞬間、他の人は何をしていたんだろう』というのが知りたかった。43年前に見たかったシーンはこれだ、と思えた」と次回の場面に込めた思いを語った。

 頼朝は、京都から流人として伊豆へ。挙兵後は関東で力を付けて日本で初の武家政権を作り上げた。その一方で弟・義経(菅田将暉)の追討を命じるなど、非情な面も持ち合わせたカリスマだ。「女好きだったことも含めて聖人君子ではない。人間味のあるリアルな部分を含めて、きちんと頼朝を演じられる俳優さんは他にいるだろうか」と大泉の起用理由を明かし「だんだん肖像画に顔も似てきた」と笑う。

 またこの日は、頼朝は自身が亡き者にした木曽義仲(青木崇高)の愛妾(あいしょう)・巴御前(秋元才加)と面会。三谷氏は頼朝の流した涙が印象に残っているという。「(大泉は)自然に出てきたと言っていた。あんなに頼朝が泣くとは思わないけど、演じた積み重ねの上での涙だったんじゃないかな」と納得する。

 ツイッターでは頼朝が上総広常(佐藤浩市)を謀殺、義経や範頼(迫田孝也)らを排除するたびに悲鳴のツイートが相次いだ。大泉はトークショーなどで「日本中で嫌われている。好感度ダダ下がりです」とネタに。三谷氏は「『日本中で嫌われても、僕は君のことが好きだよ』とメールでフォローした」ことを告白。だが大泉からは「『お前のせいだ』って返事がありました」という。

 小栗演じる義時は、頼朝のそばで無理難題に振り回されながらダークサイドな一面を学んでいく。主人公ではあるが、ここまでは派手な感情表現というより困惑、静かな怒りなど繊細さが求められる場面が多い。「映画『ギャラクシー街道』(2015年)に出てもらった時、やってほしかったことを的確に演じてくださった。小栗さんと僕とは共通言語を持っていると感じた。これは小栗さんの新しい代表作になる」と予言する。

 大河を手掛けるのは「新選組!」(04年)、「真田丸」(16年)に続き3度目。主要キャストを描く時には先を見据えずに書くという。「義経のような人物は登場から去るまで全部プランを立てますが、長期で出る人は考えない。人生の最期から逆算して書いているようになりそうで、それが嫌です」と説明する。

 最終回については明かせないものの、構想はある。「人生が終わる時が最終回だと思っています。主人公が息を引き取った瞬間にドラマが終わるというのが僕にとって理想の大河」と、半年後のゴールをうっすらと脳裏に浮かべている。

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