【大学野球】プロ注目右腕の立命大・秋山凌祐、3球団スカウトが視察の中5回1安打無失点

5回無死点の好投を見せた立命大・秋山凌祐
5回無死点の好投を見せた立命大・秋山凌祐

◆報知新聞社後援 第29回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦第2日 ▽準決勝 関西学生10―0京滋大学(25日・わかさスタジアム京都)

 大会3連覇中の関西学生は、プロ注目右腕の立命大・秋山凌祐(4年)が、3球団のスカウトが視察するなか、5回1安打無失点の好投を見せた。打線もこれに応え、14安打10得点で京滋大学に7回コールド勝ち。4連覇に王手をかけ、26日の阪神大学との決勝に進んだ。関西六大学は敗者復活戦で近畿学生を破り、3位決定戦で京滋大学と対戦する。

 秋山が約1か月ぶりの実戦マウンドに立ち、勝負強さを見せつけた。初回、2死から四球と長打で二、三塁のピンチをつくったが「昨日も同じような形で点を取られていたので、気持ちを切り替えた」と、狙われていた直球にカットボールを織り交ぜ、後続を一ゴロに打ち取った。2回以降は5回まで3者凡退に抑えた。

 与えた四球はわずか1個。「低めに制球して試合を作れる投手」と広島の鞘師スカウト。日本ハムの武部スカウトも「まず制球の良さ」と、そのコントロールの良さを評価した。

 「ドラフト上位に入りたいので、秋のリーグは集大成になる。2位も6位も変わらないので優勝を」と最速152キロ右腕。今大会では近大・大石晨慈、関学大・西隼人(ともに4年)ら秋のドラフト候補と行動を共にして、キャッチボールから刺激をもらっている。

 決勝進出を決め、近大・田中秀昌監督は「3者凡退(の山)を築いて試合のリズムをつくってくれた」と秋山を称賛した。指揮官は約360人の応援団には感謝し「驚いた。試合前に全力プレーを見せようと話をした。明日は優勝しないといけない」と強く意識。秋山の好投で関西学生が大会4連覇へと加速した。(瀬川 楓花)

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