学生3大駅伝の「登竜門」男鹿駅伝で東洋大が箱根駅伝優勝の青学大、同2位の順大に競り勝ち優勝

男鹿駅伝で優勝した東洋大。アンカーの吉田周が箱根駅伝優勝の青学大、同2位の順大に競り勝った
男鹿駅伝で優勝した東洋大。アンカーの吉田周が箱根駅伝優勝の青学大、同2位の順大に競り勝った

◆全国男鹿駅伝第52回大学大会(25日、秋田・男鹿市男鹿総合運動公園発着=7区間64・7キロ)

 学生3大駅伝(10月・出雲駅伝、11月・全日本大学駅伝、1月・箱根駅伝)への「登竜門」として、主に3大駅伝の出場経験がない選手が参加した夏駅伝で、東洋大が最終7区で青学大を逆転して優勝した。東洋大は3時間16分54秒。青学大は45秒差の2位。3位は中大B、4位は順大、5位は中大A、6位は東海大だった。

 男鹿駅伝は今回、一般の部は69回目、高校男子の部は62回目を迎える伝統の大会。20年、21年はコロナ禍の影響で開催されず、3年ぶりの復活大会だった。主催者はこれまで以上にチームの誘致に力を入れ、今年の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の順大、同4位の東洋大、同6位の中大、同11位の東海大が参戦した。前回の2019年大会は東洋大Aが優勝しており、東洋大は連覇となった。

 男鹿半島の先端、入道崎の第5中継所では青学大が首位で通過。その後、21秒の間に東洋大、中大B、順大が続く大混戦だった。

 最終の7区(10・1キロ)は青学大の佐々木塁(3年)が首位でスタート。5秒差の2位で東洋大の吉田周(2年)、さらに1秒差の3位で順大の藤島幹大(2年)が走り出した。スタートしてわずか400メートルで青学大・佐々木に東洋大・吉田、順大・藤島が追いつき、勝負はアンカー決戦に持ち込まれた。

 勝負がついたのは残り5キロ。東洋大の吉田が抜け出し、歓喜のゴールテープを切った。

 「1区から6区までの選手がいい位置でタスキをつないでくれたので、1番でゴールテープを切ることだけを考えました」と吉田は充実した表情で話した。大学入学後、初の駅伝出場だった吉田は「やっぱりタスキをつないで走るのはうれしいですね」と笑顔を見せた。

 メンバーは各校ともに中間層の選手が多いが、その中で、今年の箱根駅伝優勝の青学大、同2位の順大に競り勝った事実は大きい。酒井俊幸監督は「勝つことはやはり大事。全員、よく走りました」と選手をたたえた。

 青学大は2位惜敗。佐々木は「トップでタスキをもらったからにはトップでタスキをゴールまでは運ばなければいけなかった」と悔しそうに話した。大学で初の駅伝を走り切った佐々木は「この経験を生かしたい」と前を向いた。佐々木はプロ野球ロッテの佐々木朗希投手と幼なじみの同級生。同じ岩手・陸前高田市内の小学校に通い、同じ少年野球チームに所属していた。「朗希君の活躍を見て、僕ももっと頑張ろうと思っています」と佐々木は静かに話した。

 今季の学生3大駅伝は、10月10日の出雲駅伝(島根・出雲市=6区間45・1キロ)で開幕。全日本大学駅伝(11月6日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)、そして、箱根駅伝(来年1月2、3日、東京・大手町~神奈川・箱根町往復=10区間217・1キロ)と続く。初夏に起伏が激しい男鹿半島を舞台とした継走は秋からの駅伝シーズン本番につながる熱戦となった。

 男鹿駅伝大学大会の上位成績と区間賞は以下の通り。

優勝 東洋大 3時間16分54秒

2位 青学大 3時間17分39秒

3位 中大B 3時間17分50秒

4位 順大  3時間17分52秒

5位 中大A 3時間22分16秒

6位 東海大 3時間22分23秒

1区(13・4キロ)千守倫央(中大A)39分48秒

2区(11・8キロ)中沢雄大(中大B)36分29秒

3区(7・5キロ)西川魁星(青学大)22分0秒

4区(3・8キロ)油谷航亮(順大)13分19秒

5区(8・2キロ)菅野大輝(東洋大)

6区(9・9キロ)堀内郁哉30分5秒

7区(10・1キロ)吉田周(東洋大)30分17秒

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