◆報知新聞社後援 第29回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦第1日 ▽1回戦 関西学生野球5X―4関西六大学
コロナ禍で2年連続中止だった大会が3年ぶりに開催された。関西六大学は敗れたが、今秋ドラフト候補の大経大・才木海翔(4年)が、全12球団30人超のスカウトが視察するなかで先発し、3回2安打無失点と好投。サヨナラ勝ちした関西学生が準決勝へ進出した。阪神大学は決勝進出を決めた。優勝した連盟には、今秋の関西地区大学野球選手権で1勝すれば明治神宮大会(11月18~23日)出場が決まる「スーパーシード」が与えられる。
関西六大学の大経大・才木が初回から自慢の直球で押した。四球と犠打で1死二塁のピンチをつくったが、「プロに行きたいならゼロで抑えてダッシュで戻ってこい!」という富山陽一監督のゲキに応え、2者連続三振で切り抜けた。関西学生リーグの首位打者・4番の杉浦有祐右翼手(4年)に対しては、この日最速の149キロ。「8割は真っすぐで勝負した。その中で一番よかった」と、うなずいた。
3年ぶりに開催された関西大学5連盟のオールスターに、全12球団、30人を超えるスカウトがネット裏に集まった。広島の鞘師スカウトは「馬力があり秋が楽しみ」、ロッテ・三家スカウトも「体の爆発力がある選手」と、ともに評価した。
春季リーグ戦は8登板で防御率1・16ながら1勝4敗に終わった。「アピールできたらと思っていた。プロへの気持ちは増している」と最速153キロ右腕。最後の秋に巻き返す。(瀬川 楓花)