広島は24日、パドレス傘下3Aエルパソを退団して日本球界復帰を目指す秋山翔吾外野手と都内のホテルで入団交渉を行った。約2時間の交渉にあたった鈴木清明球団本部長は、横浜スタジアムで取材に応じ「来てもらいたいという話をした。(獲得できれば)カープにとって大きな財産になる」と話した。すでに22日に古巣・西武、23日にソフトバンクと交渉しており、三つどもえの争奪戦となる。
鈴木本部長と秋山は、労組・プロ野球選手会の事務折衝などで面識はあった。「彼の発言を聞いても、すごくこの選手はいいなというのはずっと思っていた。ウチとしては今年すぐに働いてやってもらわないと、ということではなく、チームの今後を含めて」と人間性も高く評価。将来的な視点で、戦力以上の面でも期待を込めた。
提示した条件面などについて詳細は明かさず、返答期限については「分からないが、そんなに時間はかからないと思う」とした。獲得できれば、特に若手の左打者が多いチームにとって、もたらす効果は計り知れない。交渉はこの日一度限り。あとは吉報を待つだけだ。