最上級バッテリーが、背中で下級生を引っ張る。伊豆総合のエース・山本輝主将と浜野成吾捕手は、チームで2人だけの3年生。昨秋と今春は合同チームで出場。1年ぶりの単独での公式戦が最後の夏となる。
入学当初は3人だった同級生。昨夏前に1人辞めて2人となった。「下級生もいたし、辞めるつもりは一切なかった」と、浜野。くじけそうになっても、山本と二人三脚でチームを支えてきた。今春、1年生5選手が入部して11人に増えた。
現在、練習試合は26戦全敗。それでも、山本は「一緒のユニホームの選手と試合ができるのはうれしい。入ってきた1年生には感謝しかない」と、単独で試合ができることを喜ぶ。浜野も「悔いのない夏にしたい」と、うなずく。白星の味を知らないまま終わるつもりはない。下級生とともに、2人の3年生が目標の夏2勝を目指して全力を尽くす。
(塩沢 武士)