【高校野球】富士、三島南をセンバツに導いた稲木恵介監督の「自主性と効率化」で改革…静岡県全チーム紹介「甲子園へ夏きゅん」

稲木監督の下で急成長している富士ナイン
稲木監督の下で急成長している富士ナイン
フリー打撃で鋭い当たりを連発する富士・藤曲
フリー打撃で鋭い当たりを連発する富士・藤曲

 県屈指のアイデア監督を迎えた富士が、夏43年ぶりとなる甲子園への道を歩む。未就学児らを対象にした野球教室など普及活動に尽力し、三島南を21世紀枠での昨春センバツ出場に導いた稲木恵介監督(43)が今春赴任。新指揮官は「考えてやるということに対して刺激は与えている。選手の表情も明るくなってきた」と改革の手応えを口にする。

 4月から進めてきたのが「自主性と効率化」。東部地区屈指の進学校ゆえ、選手は帰宅後も2時間超の勉強が必須。稲木監督は「アスリートにとって食事と睡眠は不可欠」とし、思い切って練習時間を1時間短縮して19時に切り上げさせた。さらに一つのメニューを分刻みでスケジューリングし、「時間がきたらバチっと終了する」スタイルを定着させた。“待ち”が発生するシートノックではなくポジションごとの捕球の基礎練習などで効率化を図り、藤曲朝陽主将(3年)は「より一球、一プレーに集中できている」とうなずく。

 打撃練習では三島南でも使用した映像装置を導入。ナインは打ち終わった直後に自身のフォームをその場で確認できる。林勇稀外野手(3年)は「自分で見て自分で直せる。スイング軌道により注目できる」と有効活用している。

 6月中旬には選手からの訴えを受け、3年生は初めてとなる宿泊遠征を敢行。試合後、静波海岸に立ち寄り砂浜での挟殺プレーや守備練習を行い、最後は全員で海に向かって校歌を絶叫して士気を高めた。「監督についていって勝てるチームになりたい」と林。考え方一つで変身できることを、結果で証明する。(武藤 瑞基)

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