【高校野球】大阪偕星学園の元阪神・岩田徹監督「PL魂」で初めての夏に挑む

スポーツ報知
大阪偕星学園高校・岩田徹監督(中奥)は選手たちと共に高校野球の監督として初めての夏の大会に挑む(カメラ・岩田 大補)

 第104回全国高校野球選手権大阪大会(7月9日~30日)の組み合わせ抽選会が23日、大阪市内で行われた。2015年夏に甲子園初出場を果たした大阪偕星学園は15日の1回戦で和泉との対戦が決定。1月に就任したPL学園出身で元阪神捕手の岩田徹監督(55)は初めての夏への意気込みを示した。今春センバツ王者の大阪桐蔭は同18日の2回戦で南・西・桜和―大手前の勝者と対戦する。

 高校野球の指導者として迎える初めての夏を前に、岩田監督は力を込めた。「どこが相手でもやることは同じ。自分はルーキーおっさん監督だが、3年生には最後の夏。大阪桐蔭とやるところまでは勝ち進みたい」と意気込んだ。

 “PL魂”が指導の根底にある。高3時(84年)に春夏連続で甲子園準優勝を経験。1学年下には桑田真澄、清原和博がいた。当時の恩師で歴代3位の甲子園通算58勝を誇る中村順司氏(75)からは礼儀、落ちているボールを拾う、など「当たり前を徹底すること」を学び、その教えを引き継ぐ。現チームは「打撃のチーム。そこそこ打てる選手がそろっている」といい、3回戦敗退に終わった今春大阪大会後の練習試合では、甲子園常連校から勝利を収めるなど力をつけてきた。

 しかし、スタートは決して簡単ではなかった。昨年、観光支援事業「Go To トラベル」の給付金をだまし取ったとして元監督が逮捕。世間から非難の声が上がる中で就任要請を受けた。それでも「やることは(他の学校と)同じ野球」と“男気”で就任を決断した。

 約半年が経過した今では「(選手は)いい子ばっかり。息子のように思っている」と居心地の良さを感じている。「もう55歳。ここが最後の職場になると思う。もちろん最終的には甲子園を目指していきたい」。元プロ監督の激戦区・大阪での最初の戦いが始まる。(南 樹広)

 ◆岩田 徹(いわた・とおる)1967年2月12日、和歌山県生まれ。55歳。PL学園では外野手で3年時に春夏連続甲子園準優勝。三菱自動車水島を経て88年に捕手としてドラフト4位で阪神入団。98年に現役引退。58試合に出場し、打率1割7分2厘。引退後は自身もプレーした少年野球チーム・打田ベアーズで指導を始め、履正社医療スポーツ専門学校などを経て1月に大阪偕星学園監督に就任。右投右打。178センチ、79キロ。

■大阪桐蔭は関大北陽を意識 大阪桐蔭は、ともに勝ち進めば3回戦であたる関大北陽を意識した。昨夏大会の準決勝で延長14回タイブレークの末、競り勝った相手。有友茂史部長(57)は「厳しい戦いになると思うので、しっかり準備して負けないように」と警戒した。近畿大会決勝で智弁和歌山に敗れ、現チームの公式戦連勝は29でストップ。3度目の甲子園春夏連覇への期待もかかるが、「センバツの結果で注目を浴びるのは当然のこと。受けて立つのではなく、チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と話した。

■大阪大会、継続試合は「実施できない」 〇…大阪大会では継続試合の実施が見送られることになった。主催者は「雨天の場合、中止になれば再試合は例年通り実施させていただきたい」とし、継続試合は「球場の関係上からも実施できない。今後、実施できるようにしていく」と説明した。成立前の試合を引き継いで翌日以降に再開する「継続試合」は甲子園でも今春センバツから導入されたが、地方大会については各連盟に判断が任されている。

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