ウルグアイ戦先発SOに通算3キャップの山沢拓也…ジョセフHC「パフォーマンスを楽しみにしている」

スポーツ報知
山沢拓也

 日本ラグビー協会は23日、ウルグアイ戦(25日・ミクスタ)の登録メンバーを発表し、先発SOに通算3キャップの山沢拓也(27)=埼玉=が選ばれた。ベスト8入りを果たした2019年W杯代表の田村優(33)=横浜=、松田力也(28)=埼玉=ら常連のSOが不在の中、山沢は持ち味のアイデアあふれるプレーで新司令塔として存在感を示し、23年W杯フランス大会メンバー入りを引き寄せる。

 ファンタジスタが桜の10番を背負う。山沢が2017年5月13日の香港戦以来、5年ぶり2度目の先発SOに選ばれた。ノンキャップの李承信、中尾隼太らと争う新司令塔レース。宮崎合宿では「チャンスがあれば常に攻めていく」プレーを続け、アピールに成功した。オンライン会見でジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、52)は「メディアやファンからの期待もあるだろう。パフォーマンスを楽しみにしている」と山沢に期待を寄せた。

 埼玉・深谷高3年時から元日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏が認める才能の持ち主だ。筑波大在学中の16年にパナソニック(現埼玉)入りし、8月のリーグ開幕戦にリーグ史上初めて学生で出場した。パスやランのほか、サッカー経験者らしく多彩なキックを使い、同僚のSH内田啓介が「味方にいて驚かされる」というほど、アイデアあふれるプレーが魅力だ。

 だが19年W杯はゲーム理解度の低さもあり、選考から漏れ、「実力がなかった」と受け止めた。所属する埼玉では、今季レギュラーシーズンはSOで1試合のみ先発も、松田の負傷などでプレーオフ2試合は10番をつけ、優勝に導いた。ジョセフHCは「準決勝、決勝でステップアップした。リードできる10番で年齢的にも成熟している」と成長を認めた。

 以前の代表合宿は「受け身、気にしい」の性格が災いし自信が持てず消極的だった。今回はプレーも私生活も「自分らしさ」を大事にし、チャンスをつかんだ。通算3キャップは全て17年アジア選手権。23年W杯出場を決めているウルグアイ相手は格段に強度が上がる。SOの正位置争いの中軸となり、指揮官が期待する「さらにステップアップする可能性」を証明してみせる。(大和田 佳世)

 ◆山沢 拓也(やまさわ・たくや)1994年9月21日、埼玉・熊谷市生まれ。27歳。幼少期からやっていたサッカーと並行し、熊谷東中でラグビーを始める。深谷高からラグビーに専念し、3年連続花園出場。筑波大に進み、4年時にパナソニック(現埼玉)入りし、史上初の学生トップリーガーになる。17年4月29日の韓国戦で代表デビューし通算3キャップ。176センチ、84キロ。3兄弟の次男で、弟の京平も埼玉所属。

 ◆ベテラン若手W杯向け融合

 〇…最年長は36歳の堀江、最年少は20歳の初先発ディアンズと、ベテランと若手が融合した。ジョセフHCは「今回は3試合あり、全ての選手が自分を試すいい機会」と説明。キャップ数もリーチの最多72から初キャップ4人と幅広く、山沢らはアジア以外の国と初対戦となる。「選手層が厚くなるのはありがたい。いい試合をしてW杯につなげたい」と話した。

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