【番記者の視点】天皇杯で“サブ組”磐田に敗れた湘南 ボールを保持できる試合でなぜ勝ち星を握れないのか

スポーツ報知
激しく相手と競り合う湘南DF舘幸希(左)=カメラ・森智 宏

◆天皇杯3回戦 磐田1―0湘南(22日、レモンガススタジアム平塚)

 J1湘南が今季4戦目にして初めて磐田に敗れ、天皇杯3回戦で姿を消した。前半5分に失点すると、湘南攻撃陣はしっかりと守備を固めた陣を崩せず完封負け。リーグ戦の前節(18日)から湘南は先発が5人が同じに対し、磐田は0人。天皇杯にかける思いも強かった。試合後の山口智監督は「早い時間帯で失点した。形を変えて、こじ開けるチャンスがありながら、結果に対してこじ開けられなかった」。悔しさをにじませながら、責任を背負い込んだ。

 リーグ戦はここ4戦3勝と好調だ。神戸、川崎、FC東京と巨大戦力を抱えるチームから白星。いずれも自分たちの形を持っていたり、強い個をもつ選手を誇るチームだ。湘南はボールは保持されるが、湘南は守備時にしっかり5バックをつくり、攻撃時には厚みのある攻撃を繰り出し全力疾走で切り替えた。オープンな展開になりがちな中、ショートカウンターなどで隙を突いて得点。勢いに乗って勝利した。

 逆にボールを保持できるチーム相手には苦戦する。今回の磐田戦やリーグ戦(5月29日)とルヴァン杯(6月4日、11日)のC大阪との“3連戦”だ。DF舘も「FC東京戦(18日)と違ってワンタッチで(相手の懐に)入るなどダイナミックな攻撃ができなかった」。指揮官も「大胆なプレーというかミドルシュートも含めてそこへの意識はまだまだ足りない」。ブロックを固められたときのアイデアが乏しい。遅攻ではチャンスは作ってもネットを揺らせない現実がある。

 湘南はリーグ戦でのレギュラーが半分近くを占め、磐田はほぼサブ組。デュエルで勝つなど、個で起点を作ることも打開方法だったはずだが、ボールをスムーズにつなげずミスも多かった。MF平岡は「メンタルも消極的だった」という。得点出来ず“若さ”が顔を出したことも要因だ。

 山口監督は「取り切れるところでパワーを使えなかった」。優勝争いをするクラブは相手が守備を固めてきても、ある時間帯に力を結集し、得点を強奪する。湘南も凪の状態からカウンターを怖がることなくスイッチをいれることも必要。相手守備を引きはがすような、大胆なプレーも求められている。(湘南担当・山田豊)

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