サワラはおいしい。また、遊泳スピードが速いので、走り出すと引きも強烈。そんなサワラを船からライトタックルで狙うSLJ(スーパーライトジギング)が人気だ。近年は温暖化の影響か、岡山~香川エリアでも狙えるようになった。この時期は産卵に入ってくるから大型で、ハマチやブリといった青物も期待できる。
3日、香川・詫間へ出掛けた。モーニングタイムは外せないと、午前4時過ぎに出船。ベイトフィッシュはサヨリだ。釣り方は、30~40グラムの細長いジグをキャストし、着水後にロッドを立てて高速巻きする。ルアーを水面上にスキッピングさせてサヨリが逃げ惑うアクションを演出する。「2日前はハマチ~メジロが大漁でしたよ」とのことだ。
三崎沖のポイントへ到着すると、目前でボイルしていた。はやる気持ちを抑え、ルアーはサヨリ似の「投技ジグ」きびなごいわしの40グラムをチョイス。テールに「STX―45ZN」4をセットした。ボイルの沖へキャストすると早くも、「付いてきてる!」と船長。ジグのすぐ後ろの水面が盛り上がったまま寄ってきた。しかし、ノーバイトだ。
「もっとロッドを立てて早巻き」とのアドバイスを実践すると、20メートルほど沖で「ゴンゴン」とバイト。そして、重みを感じたところで合わせた。ズンとした重みとともにグイグイと確かな手応え。引き味はハマチのようだ。予想通り、ファーストヒットは55センチのハマチだった。
ここから入れ食いを期待したが、相手も手強い。船長に「テールヘビーのルアーでもっとぶん投げてアプローチするのは?」と聞くと、「頭が上がって水面を引きやすくなりますね」とのこと。そこで「撃投ジグエアロ」うっすらパールいわし40グラムに交換。すると、同サイズがヒット。その後はトップウォータープラグ「タイロット」に交換して1尾を追加した。
「今シーズンのサワラは厳しい」と思っていたが、船長から借りたルアーで、同行した村岡さんが待望の1尾。それもメーター級の大型だ。同じく近藤さんが70センチ級のメジロ、櫃本さんもハマチをゲットし、何とか全員安打となった。サワラはそろそろ終盤だが、青物は8月まで狙える。アジのキャスティングゲームも始まるので楽しみだ。
問い合わせは「森渡船」(携帯電話090・7626・4903)へ。料金は、1人1万1000円。
(報知APG・矢部 卓)