◆第53回選手権大会群馬県支部予選◇中学生の部▽決勝 桐生ボーイズ5―2太田スバルボーイズ(6月19日・安中西毛公園野球場)
東日本の各地で夏季全国大会の支部代表が決まった。群馬は決勝で桐生ボーイズが、春季予選で敗れた太田スバルボーイズにリベンジを果たし3年ぶり3度目を決めた。
3点リードの最終回。2番手・塚原圭悟が簡単に2者を打ち取ると、捕手の林賢杜が「あと1人で全国大会にいけるんだ」とナインを鼓舞。しかし右腕は「ここで気を抜いたら負け。全力でいきました」と集中し、最後の打者を遊ゴロに仕留めた。2回は左翼でライナーをダイビングキャッチする好プレーも見せ最優秀選手賞に輝いた塚原は「春季予選で負けた相手を目標にして続けた練習を信じました。次は日本一を目指します」と胸を張った。
特別な力を持つスター選手不在のなか「つなぎの野球」で得点を重ねた。1―1で迎えた3回、先頭の2番・岩見悠生が右翼線に運んで出塁すると、2死から後藤奨吾の左前打で一、三塁。ここで身長162センチの半田寿が左越えの2点三塁打を放ち、丹彩人主将の内野安打でホームを踏んだ。半田は「後ろにつなぐつもりでした。手応えはなかったけど、気持ちが打球に伝わったんだと思います」と背筋を伸ばして話した。
6回は1死三塁からチームリーダーの林がスクイズを決めてダメ押し。「打てない4番」と謙そんする林は「サインが来るのは分かっていました。外角のまっすぐをうまく転がせた」と表情を崩した。円岡康祐監督(55)は「先発の後藤がプレッシャーの中でよく投げた。たたき上げですが、粘り強さはどこにも負けません」と選手をたたえた。
【表彰選手】
最優秀選手賞 塚原圭悟(桐生)
首位打者賞 後藤奨吾(桐生)
敢闘賞 小倉颯太(太田スバル)