AS乾友紀子、ソロで日本勢初の2冠達成! 最高難度のプログラム、手足震える猛練習乗り越え快挙  

スポーツ報知
2冠の快挙を成し遂げた乾友紀子(ロイター)

◆世界水泳 アーティスティックスイミング(AS) ソロ・フリールーティン(FR)決勝(22日、ハンガリー・ブダペスト)

 アーティスティックスイミングのソロ・フリールーティン(FR)決勝が行われ、日本のエース・乾友紀子(井村ク)が95・3667点で優勝。ソロ・テクニカルルーティン(TR)に続く金メダルで、日本勢初の2冠を達成した。

 FRのテーマは「大蛇(おろち)」。運動量の多いプログラムを、力強く演じ切った。昨夏東京五輪で日本代表を率いた井村雅代氏が、五輪後にヘッドコーチを勇退。乾のソロコーチに就き、過去最高難度というプログラムに挑んだ。昨年11月頃から練習に取り組み始め、その運動量の多さからトレーニングも過酷。酸欠で手足が震え、井村コーチが万が一に備え「あの子が(水中で動きが)止まったら、すぐに飛び込んでね」と、プールサイドに他の選手を控えさせるほどだったという。

 小学6年から師事するコーチとの二人三脚。水中で手足が震えても、井村氏の指示だけは聞き続けた。「『手が震えてた』って、(乾が)自分で笑ってた。でも私がマイクを持って注意したら、ちゃんと直すんです。だから脳みそにはちゃんと酸素が回ってて。そこまで、やりました。もうあの子は、1曲泳ぎ切るには何の心配もいらん」。やっと完泳できるようになったのが5月頃。そこから更に磨きをかけ、世界一まで登りつめた。

 今大会、強豪ロシア勢が軍事侵攻による影響で出場していない。それでも乾は、大会前に「存在感を見せるようなソロをやりたい」語っていた言葉を、見事に体現させた。自身7大会目の世界水泳で、TRとあわせて2つの金メダル。この日の演技後は、疲労からか井村コーチの肩を借りながら階段を上り下りした。2人の笑顔からにじむ充実感。血のにじむような努力が、結実した瞬間だった。

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