◆参議院議員通常選挙(7月10日投開票)
第26回参院選が22日、公示され、7月10日の投開票に向け18日間の選挙戦が始まった。全国最多の34人が立候補した東京選挙区(改選6)では、与野党ともビッグネームが続々応援に駆け付け、初日からヒートアップした選挙戦となった。
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全国一の激戦区、首都決戦の火ぶたが切られた。
自民から2選を目指す朝日健太郎氏(46)はJR原宿駅近くの商業施設で第一声を上げた。「東京五輪を検証し、次の社会に引き継いでいく」。一方、元「おニャン子クラブ」メンバーで新人の生稲晃子氏(54)はJR有楽町駅前で、がんの闘病を経験した立場から訴えた。「命をつないでもらったことへの恩返しがしたい」と話すと、感極まったのか、目を潤ませる場面もあった。
2人の「首相」が支援に回る。朝日陣営には菅義偉前首相(73)が、生稲陣営には安倍晋三元首相(67)が全面バックアップ。今後も街頭演説や集会などに参加するという。
公示初日からアクセル全開の自民陣営だが、都連幹部は「東京だけは分からないから」と警戒感を口にする。有権者数は全国で唯一1000万人(1152万2220人)を超え、参院選では過去最多。無党派層の割合も多い。自民は“小池旋風”が吹き荒れた2016年都知事選や都議選などで大敗を重ねてきた。逆風が吹けば、負ける。小池旋風で大敗北を喫した危機感は変わっていない。「2人当選が美しいが、そんなに甘くない。新人候補、現職もまだ1期。1人しか当選しない可能性もある」(都連幹部)
自民が最も警戒する小池氏は、元秘書で「まな娘」と呼ぶ荒木千陽氏(40)を全面支援する。この日は自身のかつて選挙区でもあるJR池袋駅に駆け付けた。「懐かしいですね」と切り出すと、荒木氏を「即戦力の女性候補」と持ち上げた。荒木氏は「東京は知名度ある方が多く手を挙げている大激戦。しっかり戦いたい」と声を張り上げた。小池氏は今後も公務の合間を縫って、荒木氏の応援に駆け付けるという。
◆東京選挙区(改選6)
=届け出順、年齢は投票日現在、敬称略=
セッタケンジ 51N新
菅原 深雪 60諸新
山本 太郎 47れ元
中村 之菊 42諸新
安藤 裕 57諸新
海老沢由紀 48維新
荒木 千陽 40フ新
服部 良一 72社元
長谷川洋平 45N新
山添 拓 37共現〈1〉
猪野 恵司 38N新
竹谷とし子 52公現〈2〉
田中 健 56N新
沓沢 亮治 54諸新
桑島 康文 60諸新
小畑 治彦 36諸新
後藤 輝樹 39諸新
朝日健太郎 46自現〈1〉
込山 洋 48諸新
及川 幸久 62諸新
青山 雅幸 60諸元
生稲 晃子 54自新
松尾 明弘 47立元
蓮 舫 54立現〈3〉
斎木 陽平 30諸新
河野 憲二 74諸新
乙武 洋匡 46無新
中川 智晴 64無新
田村 真菜 34諸新
内藤 久遠 65諸新
松田 美樹 35N新
河西 泉緒 41諸新
油井 史正 78無新
中村 高志 62無新