◆第102回天皇杯全日本選手権3回戦 神戸2―1山口(22日・維新みらいふスタジアム)
リーグ戦で最下位に沈む神戸は、J2山口に2―1で勝利。2回戦・J3富山戦に続く逆転劇で何とか2年連続の4回戦進出を決めた。
チャンスを作りながら1点が遠かった後半28分に先制点を献上。2回戦に続き追い込まれた神戸だったが、ラスト6分間で反撃に出た。同39分、敵陣ペナルティーエリア内でこぼれ球に反応した左サイドバックのDF初瀬亮が右足を振り抜き同点。ようやく勢いに乗ったチームは同45分、後半途中から右サイドバックで出場した元日本代表DF酒井高徳が逆サイドからのクロスを拾うと、左足でゴール左に突き刺した。
「あそこで巻き返せたのは、いまチームが勝利に飢えてるということ。あれはチーム皆のゴール」と初瀬。決勝弾の酒井は「(サポーターは)フラストレーションがたまっていたと思う。何より勝ちを見せられて良かった」と安どの表情を浮かべた。J2で下位にいる相手に内容は会心のものではなかったが、接戦を勝ちきったことをリーグ戦への糧にしていく。