◆天皇杯▽3回戦 横浜FM0―2栃木(22日、カンセキ)
横浜FMは敵地で栃木に0―2で敗れた。後半13分、ゴール前の混戦からミドルを被弾。試合終盤にも追加点を許した。2013年以来となる優勝への道は閉ざされた。
前半からチャンスを作るも、仕留めきれない。17分、MF水沼宏太のスルーパスにFWレオセアラが抜け出すも1対1のシュートは相手GKに阻まれた。31分の決定機もタイミングを逃して打ち切れず。41分のMFマルコスジュニオールのシュートはGK正面に飛んだ。
均衡を破られたのは後半13分。ゴール前の混戦でクリアしたボールをペナルティーエリア手前で拾われ、強烈なミドルシュートを許した。その後は守備を固める相手に苦しみ、思うようにチャンスを作りきれず、同45分、自陣左サイドから崩されて痛恨の2失点目を喫した。
マスカット監督は「この試合のために準備をしてきたが、いつものサッカーを見せられず敗退してしまった。残念」と結果を受け止め、「サッカーはゴールを取らないと始まらない。ファイナルサードでの質をもっと上げないといけない。価値に値するサッカーができなかった。何が悔しいかというと、これだけのチャンスを作ったのに決めきれなかった。それに尽きる。カップ戦は負ければ終わりだし、先制点は非常に重要。肝心なところで取れずに自分たちで難しくしてしまった」と語った。
J1では首位を走るが、昨季の2回戦敗退に続いて格下カテゴリーに敗戦。それでも試合はやってくる。中2日での柏戦(日産ス)を見据えて指揮官は、「今シーズンなかなかこういう気持ちになることはなかった。この結果が現実なので、明日になれば切り替えてフレッシュな気持ちになり、次の試合に向けてまた準備したい」と前を向いた。