女優・寺島しのぶ(49)の長男・寺嶋眞秀(まほろ、9)が、7月5日スタートのTBS系「ユニコーンに乗って」(火曜・後10時)で連ドラデビューすることが22日、分かった。同クールでは寺島がフジ系「競争の番人」(月曜・後9時、11日スタート)で“月9”初登場。親子“競演”に早くも火花を散らしている。
眞秀は永野芽郁(22)主演の今作で、広末涼子(41)ふんするサイバーモバイルCEO、羽田早智の息子・玲央を演じる。先日、収録に初参加。広末、西島秀俊(51)との共演シーンにも臆することなく、自然な演技を見せた。「ほとんど緊張しなかった。演じるのは難しいけれど、それ以上にドラマの撮影は楽しく、おもしろいです」と話す。
歌舞伎俳優・尾上菊五郎(79)の孫でもある眞秀。7月は東京・歌舞伎座で市川猿之助(46)主演「當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)」にも出演。小4ながらドラマ、舞台に忙しい夏となる。猿之助が先の取材会で眞秀の起用に触れ「純粋に才能にほれ込んだ。芸勘、音感がいい」とベタ褒めし、話題になった。ドラマでもその才能が発揮されそうだ。
一方の寺島は、坂口健太郎(30)、杏(36)のダブル主演作「競争の番人」が初月9。公正取引委員会を舞台に責任感、正義感の中に優しさのある役どころ。眞秀の連ドラには「いろんな新しいことを体験してほしい。無理に演じようとせず、一番大事なのは“役の心”と伝えています」。
しかし、同クールでの“競演”話になると、一転してライバル心メラメラ。「親子で同時期に違うドラマに出られるのはとてもありがたい。両作とも見てほしいですが、親子であっても勝負。負けたくないですね」と対抗心を燃やしていた。
◆寺嶋 眞秀(てらじま・まほろ)2012年9月11日、東京都生まれ。9歳。父親はフランス人。「眞秀」の由来はヤマトタケルの「大和は国のまほろば(すばらしい所)」から。17年5月「團菊祭」(歌舞伎座)で初お目見え。20年米映画「ソニック・ザ・ムービー」で初声優。日英仏の3か国語をこなす。以前はサッカー好きだったが現在、野球に夢中。身長140センチ、体重30キロ。