南野拓実、仏1部モナコ移籍へ 日本人歴代3位移籍金26億円 W杯へ若手多いチーム引っ張る

スポーツ報知
南野拓実

 サッカー日本代表MF南野拓実(27)が、イングランド・プレミアリーグのリバプールから、フランス1部の強豪モナコに完全移籍することでクラブ間合意に達したと21日、スカイスポーツなど複数の英メディアが一斉に報じた。移籍金は総額で1800万ユーロ(約26億円)にのぼる見通しで、メディカルチェックを経て正式決定となる。カタールW杯(11月21日開幕)が5か月後に迫った中、日本のエースが大きな決断を下した。

 日本の10番が次なる挑戦の地に選んだのはモナコだった。複数の英メディアが21日夜に一斉に、リバプールとモナコがクラブ間合意に達したと報道。移籍金は1500万ユーロ(約21億5000万円)に加え、出来高300万ユーロで、最大1800万ユーロとなる見込み。20年冬にオーストリア1部ザルツブルクから加入した際の移籍金は725万ポンド(約10億4000万円)で、今回は倍以上となり、期待の大きさがうかがえる。正式決定は現地でのメディカルチェックを経てとなるが、早ければ今週中にも5年契約でまとまりそうだ。

 南野は20年1月にリバプールに移籍。「夢がかなった」と19年末にクラブW杯を制していた世界一のチームに加わったが、エジプト代表FWサラーやセネガル代表FWマネらに阻まれ、定位置を確保はできなかった。それでも昨季は、少ない出場時間ながら公式戦で10得点をマーク。リーグ杯とFA杯の2冠に貢献した。

 クロップ監督(55)からも高く評価されたが、次は中心選手としてプレーしたいとの思いから移籍に傾いた。6月の日本代表の活動中には移籍に関して「最高のコンディションでW杯を迎えたい」と語っていた南野。同じプレミアのリーズやイタリア1部アタランタなども獲得に興味を示したが、チームをけん引する役割を担うため、若い選手が多いモナコを選んだ。

 モナコはリーグ制覇8回を誇る強豪クラブ。1月に就任したベルギー人のクレメント監督(48)がチームを立て直し、昨季はリーグ3位。今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)には予選3回戦から出場する。リーグのレベルはプレミアに劣るが、メッシ、ネイマール、エムバペらを擁するパリSGと対戦できることは魅力だ。

 基本布陣は4―5―1を採用し、1トップのフランス代表FWベン・イェデルの後ろに3枚のアタッカーを並べる。ドイツ代表FWフォラントやロシア代表MFゴロビンら強力なライバルは多いが、南野が得意とするトップ下での起用も十分考えられる。

 カタールW杯まであと5か月。ドイツやスペインと同居した1次リーグを突破するためにも、南野の活躍は必要不可欠だ。モナコは8月上旬の開幕節で、川島永嗣所属のストラスブールと対戦。日本のエースがフランスで真価を発揮する。

 ◆ASモナコ 世界で2番目に小さいモナコ公国をホームタウンとするクラブで、1919年に創立。フランス1部のリーグ・アンに所属。これまで8度の優勝を誇る強豪で、03―04シーズンの欧州CLでは準優勝を果たした。フランス代表歴代最多得点記録を持つFWアンリや同国代表のエースFWエムバペ(パリSG)ら名選手を多く輩出。本拠はスタッド・ルイ・ドゥ(1万8523人収容)。

 ◆モナコ公国 西ヨーロッパの立憲君主制国家。面積は2.02平方キロメートルで、バチカン市国に次ぐ世界第2の小国。人口は約3万8300人で公用語はフランス語、通貨はユーロ。市街地コースで開催されるF1・モナコグランプリが有名。所得税がなく、住民には富裕者が多い。国家元首はアルベール2世。

 ◆南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年1月16日、大阪・泉佐野市生まれ、27歳。2013年にC大阪の下部組織からトップ昇格。同年、Jリーグのベストヤングプレーヤー賞(新人王)に選ばれた。15年1月にオーストリア1部ザルツブルクに移籍し、20年1月にプレミアリーグのリバプールに加入。21年2月にサウサンプトンに期限付き移籍し、同6月に復帰。日本代表では通算42試合17得点。174センチ、68キロ。

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