本多灯は“スーパーサイヤ人”!?レース前にはアニメ「ドラゴンボール」戦闘力高め日本競泳陣初メダル

男子200メートルバタフライ決勝で銅メダルを獲得した本多灯(ロイター)
男子200メートルバタフライ決勝で銅メダルを獲得した本多灯(ロイター)

◆世界水泳 第4日 男子200メートルバタフライ決勝(21日、ハンガリー・ブダペスト)

 競泳の男子200メートルバタフライ決勝で、東京五輪の銀メダリスト、本多灯(ともる、20)が1分53秒61で3位に入った。競泳日本勢で今大会メダル第1号となり、停滞ムードを打ち破った。優勝した五輪王者のクリシュトフ・ミラク(20)=ハンガリー=は1分50秒34の驚異的な世界新記録を樹立。24年パリ五輪に向けた本多の最大のライバルとなる。

 日本勢の不振も、完全アウェーも、20歳の若武者には関係なかった。本多は、5月にマークした自己記録に0秒08に迫る1分53秒61で3位。初出場の世界水泳で、五輪メダリストとして表彰台を死守した。「メダルが今回の大きな目標だった。すごくうれしい」。大会4日目までメダルゼロだった競泳ニッポンに、大きな勢いをもたらした。

 5レーンから臨んだ決勝。左隣の世界記録保持者・ミラクには、地元の大歓声が送られた。右隣には400メートル個人メドレーを驚異的な記録で制した20歳の超新星、マルシャン(フランス)。本多は前半、ミラクに4メートル差を付けられても冷静沈着だった。8位で折り返したが、東京五輪の日本勢男子唯一のメダリストは、得意の後半で貫禄の5人抜き。「最高に楽しかった」と、五輪王者と世界王者に挟まれのレースは特別だった。

 笑顔全開で入場してくるなど、世界の舞台でも強心臓ぶりは健在だ。気持ちを高めるため、レース前はアニメを見るのが恒例で、最近は「ドラゴンボール」にはまっている。アニメのBGMを聴きながら、漫画を読み、闘争心をかき立てることもある20歳。この日はプールに入ると“スーパーサイヤ人”のように戦闘力を高め、メダルをつかんだ。

 初日の400個メでは7位。20歳マルシャンの独泳に「傍観者になっている自分がいて」とふがいなさもあった。その中で「『俺もやってやろう』という気持ちになった」と力に変え3位。ただ24年パリ五輪に向けて最大のライバルとなる同世代のミラクは、驚異的な世界新で優勝した。「ミラク選手に全然追いついてないことは悔しい。これが世界なんだな、というのが分かった。来年は(世界水泳が)福岡で日本開催なので、そこで日本の意地を見せたい」。打倒・絶対王者へ、1歩ずつ進んで行く。

 ◆本多 灯(ほんだ・ともる)2001年12月31日、横浜市生まれ、20歳。3歳から兄の影響で水泳を始め、中学から200メートルバタフライに取り組む。日大藤沢高時代の19年に世界ジュニア選手権の同種目で銀。21年東京五輪でも銀メダルを獲得した。日大スポーツ科学部3年、アリーナつきみ野SC所属。尊敬する選手は松田丈志、瀬戸大也。173センチ、76キロ。家族は両親と兄2人。

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