ニッポン放送・増山さやかアナが語るアシスタントの極意とラジオの魅力 さんま命名「半世紀ちゃん」

ニッポン放送に入社して33年になる増山さやかアナウンサー(カメラ・堺 恒志)
ニッポン放送に入社して33年になる増山さやかアナウンサー(カメラ・堺 恒志)

 ニッポン放送・増山さやかアナウンサー(56)は、現在、「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜・後3時半)、「春風亭一之輔 あなたとハッピー!」(金曜・前8時)のアシスタントを務める。報道からバラエティーまで硬軟さまざまな番組を担当するエースアナは、18年4月からアナウンス室長を務めるなど管理職の一面を持つ。若々しい美貌と美声で、明石家さんま(66)に「半世紀ちゃん」と命名された増山アナの本音に迫った。(高柳 義人)

 やわらかく包み込むような語り口で、番組を進めていく。パーソナリティーの暴走を修正すべく的確なコメントをする一方で、時には天然ボケで突っ込まれる。抜群の安心感とたまに顔を見せる隙が、増山アナの魅力かもしれない。「アシスタントは、いかに相手の方が気持ちよくお話しできるかということを常に考えます。特別なことをするのではなく、返事の仕方だったり、相づちの打ち方だったり。常に相手の呼吸を何となく見ています。そこに割と“全集中”ですね」

 辛坊治郎(66)とのコンビで心がけていることがある。「辛坊さんがエンジン全開でやっている時に、うまい具合に“油をさす”じゃないですけれど、潤滑油的な存在になれるように、とはいつも思っています。自分がさした油のおかげでいい回転をしている時はこっちも気持ち良いし、話が転がっている時は楽しいですね」

 ラジオならではのリスナーとの距離感を大事にしている。「テレビ局のアナウンサーとはまったく違うものだと思っているところがあって、やはり独特の音だけの世界ですし、リスナーとの距離も近い。そこが魅力でもありますね」。人気落語家・春風亭一之輔(44)との「あなたとハッピー!」で実感している。「一之輔さんは結構毒舌な感じで、リスナーの方と電話でお話しされたりするんだけども、裏にちゃんと優しさがあるのが分かっていて、リスナーが受け止めている。それをお互いに分かち合える、それがラジオの大きな魅力ですね」

 経験を積むことで、見えてきた世界がある。「いろいろ、取り繕ったりしましたが、長くラジオを聞いている方には全部見透かされちゃっているんだろうなって。若い時よりも取り繕わなくなりました。そういう意味では、今すごく楽な感じで仕事をできています」。はにかむように笑った。

ニッポン放送に入社して33年になる増山さやかアナウンサー(カメラ・堺 恒志)
ニッポン放送に入社して33年になる増山さやかアナウンサー(カメラ・堺 恒志)

 17年の特番「明石家さんま オールニッポン お願い!リクエスト」では初対面のさんまから「半世紀ちゃん」と呼ばれた。「“半世紀ちゃん”って付けるあたり『すごいなぁ』と…。年齢のことをいじっているけれど、誰も嫌な感じがしないというか、絶妙だなって思いました」

 56歳の誕生日と重なった先月放送の「あなたとハッピー!」は“生誕祭”となった。「若い頃は結構気にしましたけど、歳(とし)を重ねることも割と面白くなってきたという感じです。いろんな意味で開き直れるようになりました」

 今ではアナウンス室長として後輩の指導も行う。「どうやったらこの子(後輩)が育つのかとか、そういうことも考えなくちゃいけないので、家庭で子育てしているのに近い感覚があります」。生放送も管理職も全力で取り組む。「100%充電してきても、帰りにはゼロになっちゃうことを繰り返す。そんなに余裕がないですね。フル充電しても一日で使っちゃう。古いスマホみたいです」と笑った。

 ガチガチのアナウンサー志望ではなかった。武蔵野美術大から就職する際も「サンリオとかの商品開発とかデザインの仕事をやりたかったんですけど、アナウンサーもちょっと面白そうかも」と決断。大学受験も直前で美大進学を決めた。「将来のこととか計画的に先々のことを考えることはあまりなかったですね」。経験を重ねても、今でも「向いていないのでは…」と思うことがあるという。「最初は結婚したらやめようと思っていて。子供産んだら辞めよう…。小学校に入ったら…、受験で…。同期には“辞める辞める詐欺”だって言われてます」

 続けてこられた要因はなんだろうか。「失敗しても、性格的に何でも忘れてしまう。深く反省した後は自動消去されるっていう便利な脳みそなんです」。仕事には真剣に向き合うが、しがみつくつもりはないという。「自分の性格に向いているものが必ずしもいい職業ではないのかなと思ったりします。自分で『これが面白いんだ』と言っても、周りの人が面白いと思わなければ、面白くないというのと同じ感覚ですかね」

 だからこそ「向いていない」と思う感覚を大事にしているのかもしれない。「最初にアナウンサーを…、大学時代の時にパッと思いついた、その選択は間違えていなかったと思っていますね」

 ◆増山 さやか(ますやま・さやか)

ニッポン放送に入社して33年になる増山さやかアナウンサー(カメラ・堺 恒志)
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 ◆生まれと経歴 1966年5月27日、埼玉県生まれ。56歳。武蔵野美術大造形学部基礎デザイン学科卒業後の89年にニッポン放送入社。2018年4月からコンテンツプランニング局アナウンス室長。

 ◆家族 99年に構成作家・松岡昇さんと結婚。2001年に長女を出産。産休を経て復帰。「いろいろな人の協力のお陰です。夫には授乳以外は全部一緒にやってもらった感じがあります。私より夫の方が母性があります」

 ◆娘の声に気がつかず 2011年放送の「小倉智昭のラジオサーキット」のコーナー「教えてオグちゃん!」(子供の質問に答える)では「母親が年齢を教えてくれない」という10歳の女の子の相談を受けたが、実の娘だと気づかず。「ラジオを通すと、小さい子供の声は一緒に聞こえる」

 ◆薬剤師を目指す!? 「漢方養生指導士 上級」の資格を持つ。「漢方が好きなので、学校に通って資格を取りました。もしもう一回何かになりたいとしたら薬剤師になりたいです」

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