【ソフトバンク】王貞治球団会長「負けて良かった」ナイン団結促した猛ゲキ&首位奪還導いた珍練習メニュー

15日の全体練習前、ナインに熱く語りかけるソフトバンク・王球団会長兼特別チームアドバイザー
15日の全体練習前、ナインに熱く語りかけるソフトバンク・王球団会長兼特別チームアドバイザー

 リーグ戦再開後、最初のカードとなった楽天との首位攻防3連戦。始まる前は1・5ゲーム差の2位だったが、3連勝を飾り、今度は1・5ゲーム差をつけた首位と立場が逆転した。

 交流戦最終カードのヤクルト戦。本拠地で昨季日本一のチームに2年連続の3連敗を喫した。3連勝すれば、交流戦歴代最多を更新する9度目の優勝の可能性もあっただけに、ダメージは少なくなかった。2日間の休みを挟み、全体練習が再開された今月15日。練習前に全員が集まると、王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーが約7分半の訓示を行った。

 「負けたのは悔しいけど、ヤクルトはいいチームだった。逆に負けて良かったじゃないか。負けから学ぶこともあるんだから。俺たちももう一度団結して、ああいうチームを倒して日本一を奪回しよう!」

 その日の練習では王球団会長の指示もあり、珍メニューが組み込まれていた。ティー打撃で選手たちが打ち込むネットに9か所の印。まるでストラックアウトのように左上から数字が始まり、右下まで1~9の数字が振られている。「試合で活躍できるように、練習からしっかり目的意識を持つように」。世界の王の大号令。先陣を切り、松田が「1!」「5!」などと狙う数字を口にしながら打ち始めた。

 “王効果”は結果として表れた。ヤクルトとの3連戦は計5得点。しかし、楽天戦は初戦でエース・田中将大からの4本塁打を含む今季最多の1試合5発で9得点を奪うと、3戦合計9本のアーチが生まれた。藤本監督は「会長が言えば効果てきめんですからね」と頭を下げた。

 目指すのは「世界一の球団」。4年連続の日本一から一転、昨季は8年ぶりのBクラスに沈んだ分、今季の覇権奪還は球団の悲願だ。そのトップの言葉と姿勢はやはり重みが違う。このまま首位の座を守り切り、秋には再びセ・リーグを勝ち抜いたチームとの対戦となるか。交流戦で味わった屈辱が藤本ホークスを強くする。(記者コラム=ソフトバンク担当・中村 晃大)

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