【マーメイドS】手を尽くして歩んだ復活への道ウインマイティ―低評価覆し重賞初V

スポーツ報知
直線の追い比べから抜け出すウインマイティー(中)

◆第27回マーメイドS・G3(6月19日、阪神競馬場・芝2000メートル、良)

 第27回マーメイドS・G3(阪神)は、10番人気で20年のオークス3着馬ウインマイティー(和田竜)が復活の重賞初Vを飾った。

 実力馬が鮮やかによみがえった。道中は先行2頭の直後で脚をためたウインマイティー。勝負どころでライバルが外から進出してきても、微動だにしない。抜群の手応えで直線を向くと、鞍上の激励に力強く反応。残り1ハロン手前でリアアメリアをパスすると、1馬身3/4差をつけて押し切った。

 待望のタイトルは、一昨年のエリザベス女王杯(14着)以来の手綱だった和田竜がもたらした。「若い頃より馬がしっかり。いい意味で硬さが出ています。出来も上がっていたようですね」。10番人気の低評価を覆し、気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 トラウマから立ち直った。3歳春はオークスで3着。将来を嘱望されたが、秋華賞(9着)で他馬と接触した経験が心の傷として残り、低迷が続いた。「そばに馬が来るだけで逃げ回っていた」と五十嵐調教師。馬具の工夫、プール調整、調教コースの変更、木曜追い…。復活を信じて手を尽くしたことがようやく結果につながり、トレーナーは「間違ってなかった」と喜びをかみ締めた。

 「『馬込みには入れないで』と言っていたけど、押し込められる形になったね。それでも勝てたんだから、余計にうれしい」と五十嵐師。和田竜も「一段階、上がった感じ。これからメンバーが強くなっても、自信を持っていける」と先を見据えた。2年前に忘れな草賞を快勝した仁川の2000メートルで、ゴールドシップ産駒が強い走りを取り戻した。(吉村 達)

 ◆ウインマイティー 父ゴールドシップ、母アオバコリン(父カコイーシーズ)。栗東・五十嵐忠男厩舎所属の牝5歳。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産。通算15戦4勝。総収得賞金は1億1289万6000円。重賞初勝利。馬主は(株)ウイン。

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