◆第104回全国高校野球選手権沖縄大会 興南11―0沖縄工=5回コールド=(19日・沖縄セルラースタジアム那覇)
今大会ノーシードの興南が5回コールドで初戦を突破した。
主将・禰覇盛太郎(ねは・せいたろう)中堅手(3年)が打線をけん引した。まずは初回、二死走者無しの場面。高めのストレートを振り抜きバックスリーン右横に放り込んだ。禰覇は「自分のフルスイングがしっかり出来ました」と笑顔を見せた。5回には無死満塁で右中間に走者一掃の二塁打を放ち、この日3安打4打点と大暴れ。
禰覇の活躍で勢いに乗った打線はセンターから逆方向に鋭い打球を連発し、12安打で11点を奪った。
興南は今春の大会を新型コロナウイルスの感染者が出た影響で辞退。この試合が昨秋の九州大会以来の公式戦だった。我喜屋優監督は「選手たちには試合や練習が思うように出来ないストレスをマグマに変えてプレーしよう」と語ったという。久々の公式戦で選手たちが躍動し、2018年以来の夏の甲子園へ向け好スタートを切った。