◆「THE MATCH2022」▽15試合 〇那須川天心(3回判定5-0)武尊● キックボクシングルール(58キロ契約) (19日・東京ドーム)
キックボクシング界をけん引してきた“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)が、K―1のエース・武尊(K―1 GYM SAGAMI―ONO KREST)に判定5-0で勝利した。
那須川は、1回に左フックでダウンを奪うなどして優位に試合をすすめた。3回にはパンチの応酬となり、大きなフックを放つ武尊にストレートで返した。判定結果が告げられると、2人は抱き合い健闘を称え合った。
試合後、マイクを持った那須川は「オレ勝っちゃたよ」と号泣。「武尊選手、本当にありがとうございました。武尊選手がいたから、ここまで続けられた」と相手をねぎらった。「今日でキックボクシング終わりだ。すげえ幸せだったっす」と、集まった約5万6000人のファンに感謝した
7年の紆余曲折を経て実現した“世紀の一戦”に決着がついた。那須川は、この試合をもってキックボクシングを引退し、プロボクシング転向を表明している。キックでは42戦42勝(28KO)と無傷のまま、最高の形で有終の美を飾った。
◆那須川 天心(なすかわ てんしん)1998年8月18日、千葉・松戸市生まれ。2014年にプロデビュー。15年に史上最年少16歳でRISEバンタム級王者奪取。16年ISKAオリエンタルルール世界バンタム級、18年に初代RISE世界フェザー級王者に。16年からRIZINで総合格闘技に挑戦。4戦4勝。18年12月31日、日本人で初めてボクシング元世界5階級王者のフロイド・メイウェザーと対戦(1回TKO負け)。キックでは42戦42勝(28KO)0敗。