◆全道高校体育大会◇陸上(17日・釧路市民陸上競技場)
女子200メートルは、19年全国中学100、200メートル両種目準Vの佐藤志保里(遺愛女3年)が、追い風参考ながら24秒02の好記録で初優勝。
佐藤が“秘密の呪文”で復活を遂げた。女子200メートル決勝、好スタートからコーナーをうまく抜け、直線も伸びて24秒02。追い風参考ながら、大会記録(23秒99)に迫り、2位に0秒29差を付けた。「以前は頑張ろうと意識し過ぎ力みが入った。今回は『頑張らないで走ろう』と言い聞かせ、伸び伸び走れました」と笑顔を見せた。
江差中で全国中学100、200メートルとも2位。高校では、期待が重圧となり、中学時代のベスト記録にも届かない日々が続いた。最終学年となり心機一転、大会でも常に「大丈夫、いける」と声を出し、心を奮い立たせた。韓国の男性音楽グループBTS(防弾少年団)が大好き。活動休止は「残念」と話したが、「Good Day」という曲を聞き、気持ちを盛り上げているという。
この冬から初めてベンチプレス、スクワットなど筋力トレにも励み上半身を強化。上体が浮き気味だったフォームが安定し、推進力も向上。15日の100メートル(2位)で準決勝で11秒90の自己新をマークした。「全国で戦うレベルまで戻ってこれた。高校総体では100メートル11秒5台、200メートル23秒6台でメダルに挑戦したい」と宣言した。(小林 聖孝)