日本有数のワインのまち・余市…あの街行く北海道

スポーツ報知
「余市ワイン」が並ぶ余市ワイナリーのショップ

 余市町は、かつてニシン漁で栄え、その後「北のフルーツ王国」として発展、そして今や、日本有数の「ワインのまち」として脚光を浴びている。町内にはワイナリー15軒が開業、ワインを楽しめるレストラン、ホテルもオープン。今年、建造物の一部が文化庁が定める「重要文化財」に登録されたニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所や、果樹園、観光農園、魚介類グルメなど“食の都”は見どころ満点―。

(取材・小林 聖孝)

 日本有数のブドウ産地・余市町は、2011年に「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定され、ワイン製造量の規制緩和で、小規模事業者でもワイン造りに参入しやすくなり、ワイナリーが一気に増加した。

 1974年に「余市ワイン」の醸造を始めた「余市ワイナリー」は、先駆者的存在。年間生産は10万本。11年にレストラン、ショップも開業。石窯焼きのピザや道産牛のハンバーグ、パスタなどと、ワインを楽しめ、工場見学も可能。醸造担当の前寺雄宜さんは「大切に育てられたブドウを、よりおいしく、世界に通じるブランドにと取り組んでいます」。

 余市駅前に20年にオープンした「Yoichi Loop」は「ワインを楽しめるホテル」がコンセプト。部屋もワイナリーをイメージ。国内外一流レストランで腕を磨いてきた仁木偉(いさむ)シェフは「ワインの繊細な味わいを引き出せるよう、味付けはシンプルに」と魚介など地元食材を活用。今後は直営ワイナリー、コテージも開業予定。

 余市町のふるさと納税でも、返礼品でワインが大人気。役場企画政策課の半田和気さんは「ワインは世界に裾野が広がる商品。食、宿泊への波及効果も期待しています」と熱く話した。

 ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所は、創業者の竹鶴政孝氏、リタ夫妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」(14年)効果もあり業績好調。建造物一部の「重要文化財」登録も関心を集め、昨秋リニューアルされた「ニッカミュージアム」では、レアな同社ウイスキー銘柄が格安で飲めるバーも人気。見学は予約制、ガイド付きで実施している。同工場の柿崎友良担当次長は「ぜひ足を運んでいただき、ウイスキーと余市の新たな魅力を発見してほしい」。

 

 ◆余市町 北海道西部・積丹半島の付け根に位置。人口約1万7000人。リンゴ、ブドウ、梨などの生産量は全道一、エビ、ウニなど魚介類も豊富。観光スポットは「フゴッペ洞窟」「余市宇宙記念館」など。出身著名人に宇宙飛行士の毛利衛さん、スキージャンプ長野五輪金メダリスト船木和喜選手ら。

 

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