【明日の金ロー】あのキャラだけじゃない!「トイ・ストーリー3」に寄与した日本人のアニメパワー

スポーツ報知
保育園を舞台にウッディ(右)とバズ(中)が大暴れする「トイ・ストーリー3」(C)Disney/Pixar

 17日の金曜ロードショー(後9時)は、第83回米アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞した「トイ・ストーリー3」(2010年)を本編ノーカットで放送。7月1日に同シリーズの最新作で、主要キャラクターの”一人”の原点を描く「バズ・ライトイヤー」が公開されるのを記念して、24日の「―4」と合わせて2週連続で放送される。

 物語は、1作目から10年後の世界。保安官のウッディ、スペースレンジャーのバズなどの持ち主だった少年・アンディは、大学進学のために家を出ようとしていた。引っ越しの前に、アンディは今や遊ばなくなってしまったおもちゃを屋根裏部屋に収納しようとするが、手違いでゴミに出されてしまう。何とか脱出したウッディたちは保育園に寄付された。「また遊んでもらえる」と喜ぶおもちゃたちだったが、そこは”楽園”ではなかった―。

 おもちゃたちを主人公としながら、1作目から自らの存在意義や相手との関係について苦悩する姿を描くなど、単なる「子供向け映画」ではなかったが、今作はさらに深化。子供の「おもちゃとの別れ」を軸に、友情や愛情といったプラスの感情だけでなく、嫉妬や裏切りなども表現する。誰しも大人に成長していく上で必ず通過することで感情移入しやすい点が、数々の名作を世の中に送り出したディズニー&ピクサーの中でも最高傑作とも言われる理由にもなっているのだろう。

 公開当時、とりわけ話題になったのが、日本人なら誰もが知っている「あのキャラ」が登場することだった。舞台となる保育園に通うボニーの家に、ぬいぐるみの一つとして置かれているのは「となりのトトロ」のトトロ。これは、ピクサーのトップも務めたジョン・ラセター氏と宮崎駿監督が友人で、会社ぐるみで友好関係にあったことことから実現した。エンドクレジットでも「スペシャルサンクス」として宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーの名前があるが、実は他にも日本人の名前がある。

 主要スタッフの美術監督として記されているのが堤大介氏。当時、ピクサーで働いており、14年に同じく社員だったロバート・コンドウ氏と共に退社すると、アニメ製作会社「トンコハウス」を共同設立した。翌15年に発表した短編アニメ「ダム・キーパー」が米アカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネート。今月3日には、Netflixで配信予定の「ONI:神々山のオナリ」の予告編が公開された。

 また、キャラクターモデリングとしてクレジットされているのが小西園子氏。シリーズ1作目が公開される前年の1994年にピクサーに入社し、数々の作品を支えてきた。「―2」で、ウッディたちが売られそうになる日本の「コニシおもちゃ博物館」の名前は、小西氏から取られているという。日本のアニメが世界に与えた影響は、今さら説明する必要はないだろうが、世界的に大ヒットした海外作品にもこうして「実績」は残されている。

 ちなみに、1作目から登場するジャガイモ頭をした口の悪い人形「ミスター・ポテトヘッド」の声優が、今作から名古屋章さんから辻萬長さんに交代している。名古屋さんが03年に亡くなったためだが、その辻さんも昨年8月に腎盂がんのために死去。実に残念である。(高柳 哲人)

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×