交流戦の行方を左右した「救援防御率」 日々の負担と責任…改めてリリーフ陣に注目して、シーズン再開へ

スポーツ報知
5月24日の日本ハム戦で、10回無死満塁のピンチを脱した田口麗斗は歓喜する

 12日に終了した今年の交流戦は、セ・リーグが55勝53敗でパ・リーグに勝ち越した。セの2年連続勝ち越しは初。優勝もヤクルトと、今年のセは強かった。

 ヤクルトが交流戦を制した要因の一つは中継ぎ陣の働き。交流戦の救援防御率は12球団中2位の1・42。5月24日の日本ハム戦(神宮)で、左腕・田口麗斗が延長10回に無死満塁のピンチをしのいで勝利を呼び込んだ“田口の20球”は、今年の交流戦のベストゲームの一つに挙げられる。2位・阪神は12球団トップの救援防御率1・35。逆に、最下位だった広島はというと3・44。序盤は栗林につなぐ「7、8回の男」が不在で苦しんだ。

 取材をしていると、中継ぎ投手は本当に大変な立ち位置だと感じる。ピンチでも抑えるのが当たり前、打たれた時は責任を全て背負う。毎日ベストな状態に持っていかなければいけないし、リリーフは登板機会がない時も肩を作ってブルペンで準備。もちろん、チームにもフル帯同。日米の20年間で先発、中継ぎ、守護神と様々な役割で活躍した上原浩治氏がかつて、「(中継ぎは)地味な仕事ですけど、地位を向上したい」と話していた言葉が印象的だった。先発から中継ぎとなった投手は「こんなに大変なのか」とよく話していたことが記憶に残っている。

 今年から延長12回制が復活し、延長戦に入ると中継ぎ勝負となる機会が多くなる。野球はホームラン打者や、エース級の投手も一つの魅力だが、今一度、リリーフ陣に注目して観戦をしてみても良いのではないだろうか。

 交流戦を終えて、17日からは同一リーグの対戦が再開し、オールスターを経て後半戦でヤマ場を迎える。そこではどのような名勝負が繰り広げられるのだろうか。昨季はヤクルトが制した、その先の日本シリーズは…。楽しみはまだまだ続く。(プロ野球遊軍・玉寄 穂波)

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