【楽天】辰己涼介が1イニング2本塁打、球団初交流戦史上2人目の快挙

スポーツ報知
2回2死一、二塁、この回2本目の本塁打となる3ランを放つ楽天・辰己(カメラ・堺 恒志)

 楽天は2回に7本の長短打で一挙9得点の猛攻を見せ、交流戦最終戦を白星で飾った。辰己涼介外野手(25)が球団初、交流戦史上2人目となる1イニング2本塁打をマーク。7回2失点と好投した則本昂大投手(31)に通算100勝目を贈った。

 ビッグイニングの号砲は辰己のド派手な一発だった。両軍無得点の2回1死。山崎伊の直球を右翼席へ運ぶ先制ソロをたたき込んだ。「ナイスバッティングでしたね。素晴らしい」と自賛しつつ、「則本さんが先発なので100勝を祝うために絶対に打とうと思っていました」と笑顔。公私とも仲の良い兄貴分の節目の記録をアシストできたことが何よりもうれしかった。

 この1本を皮切りに打線がつながった。2死走者なしから太田、武藤、西川、小深田が4連打で3点を加えると、浅村と島内が四球で満塁とし、続く銀次が左前に2点打を放ってスコアは6―0。押せ押せムードが最高潮に達した。なおも2死一、二塁で再び辰己に打順が回ってくると、鍵谷の直球を強振。打球は勢いよく伸びて右翼席に吸い込まれた。ベンチでは則本から「ダブル・ヒーローインタビューやな」と言葉を掛けられ、笑みがこぼれた。1イニング2本塁打はパ・リーグでは01年のミッチェル(ダイエー)以来、史上21人目(23度目)。交流戦では06年のラロッカ(ヤクルト)以来2人目の快挙となった。

 昨季はゴールデングラブ賞を獲得したが、打率は2割2分5厘に終わった。「守備だけの人とは思われたくない」。反骨心は努力へと変わった。今季は本拠地での試合後は室内練習場に移動し、渡辺打撃コーチが投げるボールを黙々と打ち込む。打撃フォームの確認やスイングの軌道にズレが生じていないかを確認。「好不調の波が荒い選手。その波を安定させるように」と取り組んできたことが結果につながっている。

 入団4年目でレギュラーとして日々試合に出続けているが、プロは弱肉強食の世界。頭の片隅には常に危機感がある。「毎年1センチずつ成長しているけど、1センチじゃ足りないので、1メートル、1キロと、今年は大きく成長したいと思っているし、成長しないと立場的にも危なくなってくるので今年は死に物狂いでやっています」とさらなる成長を約束した。

 リーグ戦再開後も辰己の打席から目が離せない。(長井 毅)

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