【日本ハム】柿木蓮、1回完全デビュー 4年目待望の1軍マウンド「長かったです。長かった」

スポーツ報知
7回に登板し3者凡退に抑えた柿木

◆日本生命セ・パ交流戦2022 日本ハム10―0中日(11日・札幌ドーム)

 日本ハムの柿木蓮投手(21)が4年目で待望の1軍デビューを飾った。大阪桐蔭高でエースとして18年に甲子園春夏連覇を達成した右腕は、6点リードの7回からプロ初登板。バットを2本へし折るなど最速150キロの直球を軸に、1イニングを3者凡退無失点に封じた。「長かったです。長かった」。2軍で同期の活躍を見続け、苦しんできた男が、やっとスタートラインに立った。

 柿木の雄たけびに、3年分の思いが詰まっていた。7回2死。141キロの低めフォークで中日・高橋周を二ゴロに仕留めた右腕は「ヨッシャー!」と腹の底から声を出した。割れんばかりの拍手とナインの手荒い祝福、ベンチから飛び出したビッグボスに笑顔で迎えられ「長かった。長かったです。もう開き直りじゃないけど、やってきたことを出すだけだと思って」と安どの表情を浮かべた。

 6―0の7回、球場のどよめきと大きな拍手を背に、1軍初マウンドに上がった。先頭・Aマルティネスの4球目に150キロをマーク。そのまま直球で右飛に打ち取ると、続く阿部は内角直球で完全に詰まらせて二飛、最後はフォークでこの日2本目のバットをへし折った。2軍戦をチェックしていた新庄監督が「柿木君の真っすぐがちょっと面白い。後はここ(札幌D)でそれ以上のものが出るか出ないかは性格の問題だから」と期待を込めて10日に昇格。アドレナリン全開の気迫あふれる投球で、一発回答した。

 中日・根尾、ロッテ・藤原らと共に大阪桐蔭「最強世代」のエースとしてプロの門を叩いた。しかし、思い描いたようにはいかなかった。この日4安打の野村ら高卒同期は全員1軍で活躍しはじめ「やっぱり悔しさが強かった。それを思って練習をやってきた」。オフはロッテ・石川の自主トレに参加するなど、体の使い方から必死に学び直して、たどり着いた舞台だった。

 堂々のデビューも「1年目からコーチの方々にすごい支えてもらって。トレーナーさん、石川さん、そういうのが原動力」と試合後は感謝を口にし続けた。記念球は「本人以上に僕がうれしくなりました」と喜んだ指揮官からベンチで直接渡された。「ゾーンで勝負するのが僕の持ち味。どの場面でも関係なく思い切り投げていきたい」。あの夏から4年。悔しさを味わった男の“巻き返し”が始まった。(堀内 啓太)

 日本ハム石川亮(スタメンマスクで1安打2打点。2軍で球を受けてきた柿木の好投に)「ヒーロー、柿木でしょ。めっちゃ気合入ってたし、あんな球見たことない。めった打ちされたりを見ていたので感じるものがあった」

 日本ハム野村(初回に16打席ぶり安打となる適時二塁打など4安打の固め打ち。高卒同期の柿木に)「蓮はファームで苦しんでいたし、僕がけがしている時は2人で1軍の試合を見ていた。めちゃくちゃうれしいっす」

 日本ハム・杉浦が、“壁”を越え、3試合ぶりの勝利を手にした。最速149キロの直球とカットボールを軸に、1球ずつ足の上げ方を変えて中日打線を翻弄(ほんろう)。直近2戦で共に複数失点していた5回を「何とか払拭(ふっしょく)したかった」と3者凡退で切り抜け、今季最長の6回を投げ切った。4安打無失点での3勝目に「まだ貢献が足りない。1イニングでも長く、中継ぎを休ませられる、信頼される投手になりたい」と話した。

 日本ハム・加藤が、「防御率0・00」での交流戦フィニッシュに挑む。中4日できょう12日・中日戦(札幌D)に先発。交流戦はここまで3試合、計19イニングで失点0と抜群の安定感を誇る。援護に恵まれず、7戦勝ち星なしの現状も「0に抑えれば負けないので」。3日に30歳の誕生日を迎えた左腕は本拠で最終調整を終え「まだまだ若い気持ちで頑張ります」と約2か月ぶりの白星、今季3勝目へ意気込んだ。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×