【中日】鵜飼航丞9打席連続三振は最強スラッガーへの試練

スポーツ報知
2回2死一塁、空振り三振に倒れた鵜飼航丞(カメラ・池内 雅彦)

 ◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム10―0中日(11日・札幌ドーム)

 中日のドラフト2位・鵜飼航丞外野手(23)が日本ハム戦の5回、9打席連続三振を喫し、野手のプロ野球記録、2006年の楽天・鉄平に並んだ。セ・リーグ野手では、1975年の巨人・ジョンソン(8連続)の記録を更新。その鵜飼のフルスイングを中日担当・長尾隆広記者が「見た」。

 3球であっさりと勝負がついた。5回、杉浦のフォークに、鵜飼は右膝が地面すれすれまで折れ曲がるほど体勢を崩されて、バットが空を切った。野手ではプロ野球ワーストタイの9打席連続三振を喫した(投手含むプロ野球記録は03年の横浜・ドミンゴの18打席)。

 だが、ルーキーの積極的な姿勢は伝わってきた。8日のロッテ戦から4試合をまたいで続いた9三振のうち、空振り三振が8個。8打席で、ファーストストライクを振りにいった。

 持ち味はフルスイングだ。スカウト陣から「飛距離なら鵜飼」と評価され、駒大からドラフト2位で入団。開幕4戦目でプロ初本塁打を放ち、43試合で4発をマークしている。打球速度の最速180キロは、ビシエドらを抑えて堂々のチームトップ。当たればどこまでも飛んでいく打球は近年の竜では見られなかった。

 立浪監督も「空振りを恐れずにと言っている。試合の中でボールの見極めができればと思って(試合に)出している」。波留打撃コーチも「精神的なものと、体が今一番疲れている」と、不調でもなお、期待を失っていない。

 8回は遊ゴロで、不名誉な記録は止まった。試合後は素振り用のバットを握り、いつも通り、報道陣に頭を下げてバスに乗り込んだ。球団広報を通じ「頑張ります…」とコメントを絞り出しただけだったが、その目は死んでいない。三振せず大打者になった人はいない。最強スラッガーへの試練だと思えばいい。(中日担当・長尾 隆広)

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