J2横浜FCは11日、前半戦の締めくくりとなるアウェー・金沢戦に臨む。ドイツ人GKブローダーゼンが10日、横浜市内での練習後に取材に応じ、「GKにとって失点はうれしくない。勝つことが大事」と、2戦ぶりの勝利を誓った。
現在、チームは首位の新潟と勝ち点で並ぶも得失点差で3位。好位置でターンできそうだが「前半戦が終わって昇格が約束されるわけじゃない。最後まで集中しないといけない」と気を引き締める。四方田修平監督も「ゴールを守る部分ではスペシャル」と称えるなど、替えの利かない守護神として存在感を高めている。
昨夏に加入し、来日して約1年が経った。「日本に来てドイツと似ている部分はあると思う。特に日本人の感情を表に出さないところは北ドイツに似ている」と話した。W杯での優勝4度のドイツ(西ドイツ時代含む)はサッカーも組織的。それだけにJへの適応も早かったという。
一方で「日本はチームプレーにこだわりすぎている。チームの考えはあるけれども、自分の考えを取り入れるべき。それをしないと崩せない」と持論も。ドイツで世代別代表の常連だった守護神の言葉には日本の成長の鍵も隠されていそうだ。