DDT、プロレスリング・ノア、東京女子、ガンバレ☆プロレスを運営するサイバーファイトの年に1度の祭典「サイバーファイトフェスティバル」が12日、さいたまスーパーアリーナで行われる。4団体が集結する大会でノアとDDTが3試合の全面対抗戦で激突。中でも注目はノアの反体制ユニット「金剛」のリーダー、拳王とDDTの佐々木大輔が凶器使用&反則OKの「ハードコアマッチ ノーDQルール」で激突する一戦だ。WEB報知は決戦直前に拳王を直撃。佐々木との一騎打ちへ臨む真意を激白した。
佐々木との「ハードコアマッチ」へ拳王には大きな目的があった。
「サイバーフェスは、その中にプロレス団体と名乗ってもらいたくない団体がひとつあるんだ。フェスは唯一、そこと交われるところだからな。そこを潰すために佐々木と戦ってやるんだよ」
プロレス団体と名乗ってもらいたくないと言い切る団体は「DDT」だ。続けて社長の高木三四郎への不快感をぶちまけた。
「俺はな、高木三四郎がプロレスの地位を下げた人間だと思っているんだ。新しい分野を開拓した?そんなことをアイツがやったから他のプロレス団体が苦しい思いをしたんじゃないのか。コアなファンじゃなく、ライトなファンは、1回、DDTを見て、1回、人形と戦うレスラーを見て、プロレスはこういうもんだと認識するだろ。それがプロレスの地位を確実に下げたんだよ」
さらに続けた。
「文化系プロレスとか言われてるよな。そんなもんは、一見さんに通用しない。純プロレスも何もすべてひとくくりにされるんだよ。それが確実に新日本プロレス、全日本プロレス、そしてプロレスリング・ノアという伝統と秩序を持って保ってきたところは、すごい嫌悪感を抱いているはずだ」
ただ、高木三四郎が社長を務める「サイバーファイト」傘下にノアは入っている。
「だからこそ、対戦できるし、逆に乗っ取ってやることができるだろ。DDTとノアが同じプロレス団体と見てもらいたくないんだ。同じ会社になったからこそ、プロレスを救うために高木三四郎!お前の団体を潰してやる」
佐々木との「ハードコアマッチ」は拳王自身が提案し実現した。なぜ、この試合形式を選んだのか。
「学芸会しか普段してないヤツは本物のプロレスラーとタイマン勝負をするのは怖いだろ。だから、向こうの土俵に乗ってやったんだよ。どんな凶器でも持ってこい!俺は、どんな凶器でも受けてやるぞ。相手の技を全部受けてやるとしか思ってない。その上で俺のプロレスラーとして鍛錬してきたプロレスの技で倒す」
佐々木との一戦を飛び越え、7・16日本武道館大会を見据えていた。
「ここから武道館へ向けて動くぞ。必ずメインを俺が強奪する。サイバーファイトフェスは、そのスタートだ」