【大学選手権】亜大の切り札・松浦隆己、9回2死から代打でV打 生田勉監督を「信じて初球から」

スポーツ報知
9回2死一、二塁、左越えに先制の2点二塁打を放った亜大の代打・松浦隆己は味方ベンチへ向かってポーズを決め大喜び(カメラ・泉 貫太)

◆報知新聞社後援 第71回全日本大学野球選手権大会第3日 ▽2回戦 亜大2―1近大(8日・東京ドーム)

 8強が出そろった。亜大の代打の切り札・松浦隆己の一振りが均衡を打ち破った。0―0の9回2死一、二塁、初球のスライダーを捉えると左翼フェンスを直撃する2点二塁打。「監督に思い切っていけと言われたので、信じて初球からいこう」と迷わず振り抜いた一打にベンチはお祭り騒ぎだ。二塁に滑り込んだヒーローは拳を突き上げて感情を爆発させた。打線は8回までわずか2安打と近大の先発・久保玲司に大苦戦。生田勉監督(56)はやっと訪れた好機で「ベンチでいつもにこにこしている。物おじしない子。短期決戦では必要なキャラ」と松浦を送り込んだ。

 投げては先発の今秋ドラフト候補右腕の青山美夏人が8回途中6安打無失点。視察した巨人・水野スカウト部長が「東都で6勝0敗の素晴らしい投手。球にキレがあって制球も良く、リーグ戦通りの投球でした」と評価する好投だった。準々決勝の相手は名城大。春のリーグ戦で完全Vを果たした勢いそのままに全国制覇を目指す。(内藤 菜月)

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