【巨人】17歳ティマが3軍で成長中 駒田監督が期待する「ガッカリする姿」

スポーツ報知
絶好調の巨人・ティマ

 巨人の育成選手、フリアン・ティマ外野手(17)が3軍で絶好調だ。

 主に社会人、独立リーグと試合を行う中、今季ここまで23試合出場で83打数28安打、打率3割3分7厘、1本塁打、20打点。日本の高校3年生と同世代で、首脳陣の期待値が高い。

 ドミニカ共和国出身、身長193センチ、体重86キロ、右投げ右打ち。抜群の身体能力の持ち主でスイングが力強い。5月29日のBC茨城戦で5打数5安打し、その前後の試合を含めて9打席連続安打を記録。日々、着実に成長している。

 ティマをサポートしているのは、今季29年ぶりに巨人に復帰した駒田徳広3軍監督(59)。無限の可能性を秘める17歳を指揮官としてどう見ているのか―。

 「彼は非常に頭のいい選手。自分の姿にすごくガッカリするタイプなんです。一番嫌なのはバットの根っこで詰まることだと。リーチがある(手が長い)ので難しいんですけど、三振の時よりもガッカリする。本人には『今度こそ打ってやるぞと思うならいいけど、下向いてるなら代えさせてもらうよ、明日は使わないよ』と伝えています」

 駒田監督はこのティマの「ガッカリする姿」に伸びしろを感じているという。

 「なかなかそれを感じない選手も多いんですよ。投手の球が良かったのでとか、ちょっと僕疲れてるのでとか、たまたま食い込まれただけとか。ティマのように自分の姿にすぐにガッカリできるのは非常に向上心を持ってる選手だと思うんです。それを前向きにさせるのが我々の仕事で。三振してもいいから前向きだったら明日も試合に出てもらうよ、明日打てなくてもあさっても出てもらうよと」

 駒田監督のポジティブな声かけもあり、ティマはガッカリした後に落ち込んで下を向くのではなく、すぐに切り替えて練習に打ち込むという。独立リーグなどで指導者経験が豊富な駒田監督は様々な助言の“引き出し”を駆使してアプローチ。「いろんな話をさせてもらって。彼はチャレンジしてみてくれる」と常に試行錯誤しながらレベルアップを目指すティマの貪欲な取り組み姿勢を評価する。

 入団1年目の昨年は新型コロナの影響で来日が8月に遅れた。シーズン序盤から日本でプレーするのは今年が初めて。日本語や日本文化の勉強もしながら野球に打ち込む。先日は3軍戦の中継を担当した球団職員から、しょうゆラーメンが好きで大竹寛コーチにラーメン情報も教えてもらっているというエピソードが紹介されて話題となった。

 今季は3軍初戦から14試合連続4番でスタメン。そこには駒田監督の「4番は非常に厳しい環境。しょんぼりしようと思っても、明日も4番打たないといけないと思ったらしょんぼりできない。(将来)4番打つ人は4番の環境にいないとダメ。あえて歯を食いしばってもらおうと思って」との考えがあった。

 ただ、4番で思うような結果が出ない試合が続き、「ちょっと追い詰めすぎたかな、と判断して少しだけ楽にしよう」とここ9試合は7、6、5番での出場となっている。その中で9打席連続安打など状態が上向き。「もう少ししたら4番に戻そうと思っている」という、その日も近そうだ。

 発掘と育成を掲げる球団は日本人だけでなく、外国人選手の育成にも力を入れる。日本での成功を夢見るティマが順調に階段を上っている。(片岡 優帆)

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