【金子恵美の本音】公金、血税扱う公務員には使命と役割を自覚してほしい…誤送金、給付金不正問題

金子恵美
金子恵美

 山口県阿武町の誤送金問題について連日報道がなされました。そんな中、突如大部分は町に返金され、騒動の決着の兆しが見え始めましたが、とはいえこの一件は大きな問題をはらんでいると私は感じています。

 もちろん、誤入金と知りながら返金をしなかった容疑者自身が悪いのは大前提として、私が当初から申し上げているのは、町役場の意識の低さです。私の父が自治体の首長を長年務めていたこともあり、また私自身も地方議員の経験があることから、阿武町の公金を扱う意識の欠如には正直驚いています。そもそもの問題はこの誤送金がなぜなされたのか、真っ先に行われるべき町民への説明が遅くなったことからも、町長をはじめ関係者が事態の重大さを理解していないように感じます。

 4630万円という金額は、国家予算からすると誤差のようなものだ、などの学者の意見がありましたが、それは言語道断です。金額の多寡ではなく、1円であっても公金は大切に扱わなければなりません。

 さらに、もう一点露呈されたのが、町役場のデジタル化の遅れです。いまだにフロッピーディスクでデータのやりとりをしている事実に驚いた方は多いのではないでしょうか。他の自治体でも見受けられますが、これは今の地方の役所の実情です。デジタル庁が東京の中心から掛け声を上げて、旗を振っても地方がついてこないのはこういった意識の差が根底にあるのです。

 意識の低さといえば、国税庁職員の持続化給付金の不正問題による逮捕も大問題です。国のために日夜汗をかかなければならぬ官僚が、とりわけ国税という重たい血税を扱う職員がこのような不祥事を起こすとは前代未聞です。これを機に何が原因であり、何をどのように改善すれば良いのか、改めて公務員としての使命と役割を自覚してほしいものと願うばかりです。(元衆議院議員)

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