グランドスラムの「ゴルフ天才少女」須藤弥勒 快挙の裏に140万円パター

「140万円パター」を最大限に生かしてジュニアグランドスラムを達成した須藤弥勒(提供写真)
「140万円パター」を最大限に生かしてジュニアグランドスラムを達成した須藤弥勒(提供写真)

 ジュニアゴルフ世界メジャーのジュニア欧州選手権(5月31日~6月2日、英国スコットランド・ロイヤル・マッセルバラGC)10歳女子の部で優勝し、史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成した須藤弥勒(10)=ゴルフ5=は歓喜から一夜明けた3日(日本時間4日)、快挙の裏には「140万パター」があったという秘話を明かした。

 10歳ながら8社のスポンサー企業を持つ「天才少女」はジュニア欧州選手権でその実力を改めて証明した。弥勒は初日からトップを走り続けて完全優勝。3日間とも、その日の最高スコアをマークし、2位に12打の大差をつけて圧勝した。「今大会では特にパットの調子が良かった。ワールド山内さんのパターのお陰です」と弥勒は感謝して話した。

 北海道・北広島市に本社を置く「ワールド山内」の自社ブランド「ワールドクラフトデザイン」は、昨年8月のNEC軽井沢72で小祝さくら(ニトリ)がそのパターを使って優勝したことで一躍、注目された。最新鋭の加工機械・計測器などを駆使し、正確・精密なモノ作りをモットーとする同社が手がけるパターは、最低価格が1本100万円(税抜き)と超高額。弥勒が同社からモニター貸与されているモデルは約140万円という。

 「ワールド山内さんのパターは直進性があり、他のパターとボールの転がりが違います。今大会でも他の選手が驚くほどボールがカップに吸い込まれてきました」と弥勒は明かす。今大会3ラウンドでは1ラウンド平均26パットと驚異的な数字を残した。

 グリーン上で絶好調だった、もう一つの理由がプロパッティングツアーへの参戦だ。パットの名手が集うパットだけの真剣勝負で腕を磨いた。父の憲一さんは「昨年まで強引なパッティングをしていましたが、プロパッティングツアーに参戦するようになって、しっかりとラインに乗せながらスピードをコントロールできるようになりました。そのおかげで、3パットは激減し、しかも、勝負どころのパットが決まるようになりました」と説明した。

 今年1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約。菓子・食品製造販売の「UHA味覚糖」とスポンサー契約、並びに体づくりための総合サポート契約。「いしど式」のそろばん教室を運営する「イシド」、自動車販売の「100%新車館」、飲料水製造販売の「サーフビバレッジ」とスポンサー契約。総合建設業を営むディーワイプランの住宅ブランド「ビスコッティハウス」と超異例のベルトスポンサー契約。地元の群馬・太田市に本社を置くタイヤ・ホイール専門商社の「ニッタタイヤ」とキャディーバッグのワッペンスポンサー契約。また、家具などの企画・販売を行う国内有数の大手ニトリとスポンサー契約。弥勒のスポンサー企業は計8社に及ぶ。さらにワールド山内から約140万円の超高額パターのモニター貸与というサポートを受ける。

 10歳ながら超異例の厚遇だが、その裏には10歳ながら超絶な努力がある。今大会でキャディーとして共に戦った母・みゆきさんは「弥勒が想像を絶する練習する姿をずっと見てきました」と話す。破天荒なゴルフ少女は、これからも前人未到の挑戦を続けるつもりだ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導で成長を続けている。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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