【箱根への道】国学院大・伊地知賢造が強豪相手に優勝、駅伝シーズンに向け成長中

2部ハーフマラソンを制した国学院大・伊地知賢造
2部ハーフマラソンを制した国学院大・伊地知賢造

 関東の大学の長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ関東学生陸上競技対校選手権(通称・関東インカレ)が5月19~22日、東京・国立競技場などで行われた。「関東インカレを制する者が箱根を制す」という格言がある“初夏の陣”。各校の戦いぶりを追った。(竹内 達朗)

 関東インカレでアディダスの新ユニホームをお披露目した国学院大は2部で2位の21点を獲得。その走りで一層、注目された。

 ハーフマラソンでは伊地知賢造(3年)が青学大や駒大の強豪を相手に優勝。「勝つことが自分の仕事と思っていました」と、力強く話した。昨季の全日本大学駅伝8区区間賞に続くビッグタイトル。埼玉・松山高時代は全国トップレベルではなかったが、今では学生有数のランナーに成長した。1万メートルでは主将の中西大翔(4年)が5位、エースの平林清澄(2年)が6位に入賞。積極的にレースを引っ張った平林は「いい経験になった」と、前向きに話した。2月の全日本実業団ハーフマラソンで日本人学生歴代2位と好走した山本歩夢(2年)は5000メートル9位。実質「5年生」の島崎慎愛(4年)は1万メートル13位。万全ではないが、最低限の結果を残した。

 今年の箱根駅伝は8位。シード権獲得をチーム史上最長の4年に伸ばし、なお成長中。国学院大は今季、ダークホース以上の存在だ。

 ◆関東インカレ

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第101回大会だった。翌20年に始まり、今年が第98回大会だった箱根駅伝より長い歴史を持つ。今年は現国立競技場で初めて開催された。旧国立競技場で行われた13年以来、9年ぶりに「国立」で熱戦が繰り広げられた。

 例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対抗戦で総得点を競う。出場は各種目1校3人以内。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替わる。1部と2部は短距離種目などを含めた総合力で決まるため、今年の箱根優勝の青学大や同3位の駒大など長距離・駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。今年の箱根出場20校は1部11校、2部9校。シード校に限ると1部4校、2部6校。長距離種目では1部と2部に大きな実力差はない。サッカーのJ1とJ2というよりも、プロ野球のセ・リーグとパ・リーグの関係に近い。

 安定したペースで進み、好記録が生まれやすい記録会と異なり、関東インカレでは激しい駆け引きがあり、ペースは乱高下する。「記録」より「順位」。「速さ」より「強さ」が求められる。

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