【大学野球】東海大北海道・渡部雄大、七色の変化球で全国1勝へ・・・全日本大学野球選手権6日開幕

全日本大学野球選手権に向けて調整する東海大北海道の渡部
全日本大学野球選手権に向けて調整する東海大北海道の渡部
全日本大学野球選手権に向けて意気込みを語った東海大北海道の渡部
全日本大学野球選手権に向けて意気込みを語った東海大北海道の渡部

 全日本大学野球選手権(6~12日・神宮、東京D=報知新聞社後援)に4年ぶりに出場する東海大北海道は、6日の第3試合(神宮)で環太平洋大と対戦する。急成長を遂げ、春季リーグ戦6戦6勝のエース左腕・渡部雄大(4年=東海大甲府)は、4強入りした17年以来の春全国1勝を誓った。

 東海大北海道の“Uターン左腕”が、全国デビューだ。「地元でもう一度野球がしたい」と東海大甲府から入学し、大学4年目で迎える初めての大舞台。函館市出身の渡部は「緊張よりもワクワクしている。とにかく楽しんで投げたい」と意気込んだ。

 “七色の変化球”で全国の強打者に立ち向かう。直球の最速は140キロ台前半だが、多彩な変化球を操る技巧派左腕。昨年までの5種類に加え、冬に肩甲骨周りを重点的に鍛えたことで左打者の内角に食い込むツーシームとカットボールの精度が向上。投球幅が拡大し、今春リーグ戦では防御率1点台で6戦6勝をマークした。

 高校時代は控え投手で、大学入学後も昨秋までの3年間でわずか通算1勝。最終学年を迎えるにあたり「このままじゃ終われない。真剣に野球に向き合ってみよう」とグラウンド外での行動を見直した。昨秋のリーグ戦後に野球部寮を退寮し、一人暮らしを開始。毎食カロリーを計算して自炊を行い、5種類のサプリメントを摂取するなどして食生活を改善。日下部憲和監督(69)が「ここまで成長するとは想像していなかった」と驚く進化を遂げた。

 伝統の縦じまユニホームに袖を通して7年目。互いに勝ち進めば、対戦を熱望する東海大と2回戦で激突する。渡部は「全国で試合をできる機会はめったにないので、東海対決で勝つのが一つの目標。そのためにも、まずは目の前の一戦に集中したい」。4年目で開花した道産子左腕が、春全国5年ぶりの勝利をもたらす。(島山 知房)

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