◆東京六大学新人戦第3日 Bブロック▽法大8―0東大=7回コールド(1日・神宮)
法大が東大を7回コールドで下した。1勝1引き分けで慶大と並んだが、総失点数の差でBブロック首位となり、決勝進出を決めた。
3回から2番手で登板した最速147キロ左腕・安達壮汰(2年=桐光学園)が、圧巻の投球を披露した。打者の手元で伸びる140キロ台前半の直球を軸にカーブ、スライダー、フォークを投げ分け、5回1安打無失点。6者連続を含む10個の三振を奪った。「三振の意識はなかった。ゼロにこだわって投げていたので良かった」と笑顔で振り返った。
持ち味は、伸びのある直球だ。プロ野球投手の平均が約2200回転(1分間)と言われるなかで、2400回転以上を計測したことがあるという。「回転軸が縦の、きれいなスピンで投げることを意識している。速い球を投げるというよりは質のいい球」と安達。この日も自慢のストレートで何度も空振りを奪った。
法大は投手陣の層が厚く、まだリーグ戦での登板はない。「自分より上の投手しかいないので、はい上がっていくしかないという気持ち。簡単にアウトを取って、イニングを重ねられる投手としてアピールしていきたい」。秋のリーグ戦でのデビューを目指す。