◆日本生命セ・パ交流戦 広島1―0日本ハム(31日・マツダスタジアム)
広島が、接戦を制して今季最長タイだった連敗を「4」で止めた。9回は守護神・栗林良吏投手が1点のリードを守り抜き、10セーブ目を手にした。昨季は新人タイ37セーブ。新人から2年連続2ケタセーブは、DeNA・山崎以来8人目となった。
9回は無死一、二塁の大ピンチを切り抜けた。先頭・松本剛に右前打を浴び、続く4番・上川畑のバントは捕球しようとした会沢捕手が足を滑らすような形で内野安打となった。だが、万波の代打・杉谷のバントは自身が好処理して三塁封殺。「内野が(マウンドに)集まったとき『三塁で刺せるように』と。そこに自分が応えようと、気持ちをそう持っていきました。あの場面で三塁でアウトにできたことは、これからにいきるのかなと。自信にもなる」。最後は代打・清宮を二ゴロに仕留め、守護神の役割を全うした。
チームは4連敗で交流戦1勝5敗という苦しい状況で迎えた一戦だった。「4連敗していたというのもありますし、交流戦で、5月の最後の試合というのもありますし、1週間の始まりとかもある。そういうのはいろんな思いは考えながら準備はしていました」。本拠地6連戦の初戦でもあった。「ホームの場合はファンの方が声援を送ってくれる。そういう意味で、本当にいいパフォーマンスをしたいなと思ってマウンドに上がりました」とファンに感謝しながら勝利の余韻に浸った。