【仙ペン】記憶を上書きさせてくれ

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1―3ソフトバンク(31日・東京ドーム)

 今さらだけど、昨年の日本シリーズは素晴らしかった。ヤクルトとオリックスによる胸と胸とを突き合わせた戦い。堪能させてもらいました。

 チャンスで凡退した選手に「辞めちまえ」と(心の中で)罵声を浴びせることも相手の失策を祈ることもない。巨人が絡んでいないと、野球ってこんなに楽しめるものなんですね。

 「日本シリーズって、勝っても負けても不思議と満足感があるんです」―。2013年、楽天との歴史的な7試合を振り返った原監督の言葉である。

 シーズンの大トリとして2チームだけに用意された特別の舞台。原さんの言う通りだ。最後の最後まで戦い抜いた満足感、達成感は勝敗を超えている…と思っていた。2年前までは。

 2020年の日本シリーズ。ジャイアンツは2年連続で8タテを食らった。史上初の惨劇。「監督、満足感ありますか?」とは、さすがに怖くて聞けない。聞くまでもない。あるのは絶望感のみ。ただ、前の年よりショックがなかったのは免疫ができたせいか。嫌な免疫だな。

 そんなわけで、またまたソフトバンクです。記憶が確かなら巨人に4タテを食らわせたチームって…なんて白々しいこと言ってすみません。忘れたい記憶なものでして。

 来日初登板初先発のアンドリースが粘投。そしてデイ・バイ・デイで進化するウォーカーが、いきなり本塁打で相手の出ばなをくじいてくれた。さすがは2人ともソフトバンク童貞。臆することなく立ち向かってくれたのだが、2人だけじゃどうにもならない。

 いつまで2年前を引きずるつもりなんだよ。誰も引きずっていない? そうだよな。見ているだけの僕がオドオドしてどうする。

 そろそろ記憶を上書きしてもいい頃だ。2戦目の先発は赤星。相手はノーノー東浜か。失うモノなんて何もない。怖いもの知らずの投げっぷりを激しく期待しています。

 それにしてもルーキー指揮官とは思えない。藤本監督です。余裕がだだ漏れしてるじゃないか。そして貫禄のルックス。童顔だった前任者の工藤さんとは対照的だ。あれで原監督より5歳も年下なんてズルい。

巨人

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