【中日】小笠原慎之介“甲子園V腕対決”田中将大に勝った!「スーパースター」に初挑戦、7回0封

スポーツ報知
ヒーローインタビューでポーズを決める3勝目を挙げた小笠原(右)と決勝本塁打の阿部(カメラ・馬場 秀則)

◆日本生命セ・パ交流戦 中日2ー0楽天(31日・バンテリンドーム)

 中日・小笠原が楽天・田中将との“甲子園優勝投手”対決を制した。15年に東海大相模高で頂点をつかんだ左腕は最速146キロの直球とカーブ、チェンジアップがさえ、7回を無失点に抑えた。05年の甲子園V投手に投げ勝ち「(田中将の名前が)バックスクリーンに出ると、多少は気にしてしまう部分は(ある)。ただ、目の前のアウトを一つ一つがむしゃらに取ることをテーマにやった。それができたと思う」と喜んだ。

 日米通算185勝の右腕が良き“お手本”にもなった。試合前、田中将を「雲の上の存在」「スーパースター」と評した。初対戦を終えると「ここぞというときに間違えない。さすがだなと思う。直球は低めに集まっていたし、レベルが全然違う。一言で言うとすごい」。マウンドで威圧のオーラを放つ背番号18に少なからず刺激を受けた。

 前回登板した5月24日の西武戦(バンテリンD)では4回途中6失点KO。追い込んでからの失投が致命的になる登板が続き、立浪監督から「同じことを繰り返すな!」と怒られた。大野雄と一緒に外野フェンス沿いを走っているとき「お前と俺は、真っすぐで押していかないとダメ」と背中を押され、快投につながった。

 チームは交流戦でオリックス・山本に続き、楽天・田中将も撃破。指揮官は「誰が投手でも一緒。今日勝てば、明日のことを考えないと」と淡々と振る舞ったが、一丸となって難敵を攻略した価値ある1勝になった。(長尾 隆広)

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