【広島】交流戦単独最下位で見えた“異変” 12球団最少の先発投手7人、好調ゆえのフル回転で疲労蓄積

スポーツ報知
27日のソフトバンク戦でグラシアル(左)にソロ本塁打を浴び、呆然とする大瀬良大地

 広島が交流戦は1勝5敗で単独最下位に沈む。一時はリーグ首位に立つなど好調なチームを支えた先発陣が、29日までのソフトバンク3連戦では20失点(チーム26失点)。昨季も最下位に沈んだ交流戦での先発陣の“異変”を、広島担当・畑中祐司記者が「見た」。

 “鬼門”に入る前まで、先発陣のラインアップはリーグ屈指だった。大瀬良、森下、九里、床田らが好投を続け、開幕前の大多数の評論家の「最下位予想」を覆し、ヤクルト、巨人と首位を争ってきた。それが、ここにきて一変。交流戦前は2・65だった先発陣防御率が交流戦6試合で8・07と壊滅状態だ。

 今季、先発を務めた投手は12球団最少の7人。交流戦前までクオリティースタート(6回以上、自責3以下)率は74%。ローテを入れ替える必要がなかった。一方、それだけ全員の疲労が蓄積されているとも言える。27日のソフトバンク戦で5回5失点だった大瀬良は「思うようにボールが操れていない感じがあった」と敗因を振り返った。もちろん疲労を理由にはしないが、28日に6回途中9失点の森下にも、その影響の一端がうかがえた。

 ただ、この壁を乗り越えずして先はない。投手主将の九里は、先発予定の6月2日の日本ハム戦を前に、一昨年までの2軍監督で現オリックス・水本ヘッドコーチの教えを改めて呼び起こした。防御率2・89はリーグ4位も与四球25は両リーグ最多。「(水本前2軍監督からは)『四球を出すのはフォームどうこうではなく技術不足だ』と」。その言葉を自身なりに解釈する。「言い訳に逃げるのではなく向き合えという意味で言ってくださったと思っている」。その考えは、今の先発陣の苦境に通ずる。

 交流戦はコロナ禍で中止の20年を挟んで昨年まで連続最下位。昨年は大量の新型コロナ感染者が出たこともあって3勝12敗3分けで大失速。先発3人が20失点したソフトバンク戦3連敗後、佐々岡監督が就任3年目で初めて取材に応じなかった姿にも、落ち込みがにじみ出る。“鬼門”という言葉を取り払うのは、昨季18試合で1勝も挙げられなかった先発陣の踏ん張りでしかない。(広島担当・畑中 祐司)

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