箱根駅伝13位の早大がOB花田勝彦新監督の就任発表 復活に期待

スポーツ報知
22日の関東インカレ男子1部ハーフマラソンでレースを見守っていた花田勝彦氏(右)と相楽豊氏

 今年の箱根駅伝13位で3年ぶりにシード権(10位以内)を逃した早大は30日、元五輪選手でGMOインターネットグループ(以下GMO)前監督の花田勝彦氏(50)が6月1日付けで新駅伝監督に就任することを発表した。3月末でGMO監督を退任した花田氏は、すでに4月から埼玉・所沢市の練習拠点に姿を現し、選手を指導していた。相楽豊前監督(42)はチーム戦略アドバイザーとして引き続き部員を指導する。

 花田新監督は早大時代に箱根駅伝で活躍し、3年時には優勝を経験した。エスビー食品に入社後、1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪のトラック長距離種目に出場した。2004年1月に引退した後、上武大の選手にメールで指導を頼まれたことをきっかけに同年4月、監督に就任。5年目の2008年10月の箱根駅伝予選会を3位で突破し、2009年の第85回大会に初出場した。以来、16年に退任するまで連続出場に導き、新興校の上武大を常連校に育て上げた。2016年4月から実業団のGMO監督に転身。21年東京五輪男子マラソン代表補欠の橋本崚(28)、20年福岡国際マラソン優勝の吉田祐也(25)らを指導した。きめ細かい丁寧な指導は定評がある。

 上武大では予選会の戦いを熟知し、GMOではトップレベルの選手を指導した花田新監督は、早大復活に向けて最適の人材と言える。一方の相楽監督は、現在、住友電工を率いる渡辺康幸監督(48)が早大監督を務めていた2015年まではコーチとして活躍し、2010年度には学生駅伝3冠に貢献した。渡辺前監督が退任した後、監督に昇格したが、今回、再び「名参謀」の立場に戻り、花田新監督を支えることになる。

 早大は箱根駅伝で優勝13回、出場91回といずれも中大(優勝14回、出場95回)に次いで歴代2位を誇るが、今季は予選会からの挑戦となる。名門復活に向けて早大は新たな体制で戦いをスタートさせる。花田新監督と相楽前監督のコメントは以下の通り。

 花田新監督「早稲田大学競走部駅伝監督を拝命しました花田勝彦です。競技者として、人間として私を育ててくれた競走部の指導に携われることを大変光栄に感じております。就任にあたって、藤本部長、礒総監督からは『強い早稲田の再建とともに、これまでと変わらず文武両道で取り組み、卒業後も社会人として活躍できる人材を育成して欲しい』とのお言葉をいただきました。また恩師である瀬古さんからも『箱根駅伝だけでなく、世界で活躍できる選手の育成を目指して欲しい』とのお言葉をいただきました。競走部の諸先輩方が築いてこられた伝統をしっかりと引き継ぎ、応援してくださる皆様に感動と勇気を届けられるよう、選手たちとともに精進いたします。ご声援ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。早稲田大学競走部駅伝監督 花田勝彦」

 相楽前監督「このたび早稲田大学競走部駅伝監督を退任することになりました。7年という任期の中で様々なことにチャレンジさせていただきました。これもその環境を整えていただき、ご支援いただいた皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。花田新監督は早稲田らしい、強くて個性豊かなチームを育成できると確信しています。引き続き早稲田大学競走部をよろしくお願い致します。早稲田大学競走部前駅伝監督 相楽豊」

 ◆早大競走部 正式名称は「競走部」で1914年創部。1920年の第1回箱根駅伝に出場した4校のうちの1校で東京高等師範学校(現筑波大)、明大、慶大とともに「オリジナル4」と呼ばれる。箱根駅伝は優勝13回。出雲駅伝は優勝2回、全日本大学駅伝は優勝5回。2010年度には学生駅伝3冠。タスキの色は臙脂(えんじ)。主な競走部OBはマラソン15戦10勝の瀬古利彦氏、東京五輪男子マラソン6位の大迫傑ら。

 ◆花田 勝彦(はなだ・かつひこ)1971年6月12日、京都市生まれ。50歳。90年に滋賀・彦根東高から早大に入学。箱根駅伝では1年3区6位、2年3区3位、3年4区区間賞で優勝、4年2区3位。94年に卒業し、エスビー食品に入社。トラック長距離で1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪出場。2004年に引退し、上武大監督に就任。2016年から今年3月までGMOインターネットグループの監督を務めた。

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