第75回カンヌ国際映画祭の授賞式が28日(日本時間29日未明)、仏カンヌで行われ、是枝裕和監督の韓国映画「ベイビー・ブローカー」(6月24日公開)で主演を務めたソン・ガンホが男優賞に選ばれた。
「ベイビー―」は「赤ちゃんポスト」をきっかけに出会ったブローカー、母親、刑事たちの人間模様を描いた物語。コンペ部門に出品され、公式上映では12分間に及ぶスタンディングオベーションで歓迎されたが、是枝監督にとって「万引き家族」以来、4年ぶりの最高賞「パルムドール」獲得はならなかった。「トライアングル・オブ・サッドネス」(リューベン・オストルンド監督)がパルムドールに選ばれた。
また、「ある視点」部門に出品されていた日本映画「PLAN75」の早川千絵監督が特別表彰を受けた。