【番記者の視点】「堅実」だけで活路は開けるのか…2勝目が遠い神戸に漂うもどかしさ

スポーツ報知
神戸・ロティーナ監督

◆明治安田生命J1リーグ 第15節 神戸0―0磐田(25日・ノエビアスタジアム神戸)

 最下位に沈む神戸はホームで磐田とスコアレスドローに終わり、3戦未勝利。17位・湘南との勝ち点差は5に開いた。

 スタジアムに駆けつけた三木谷浩史会長ももどかしく感じていたのではないだろうか。何度も決定機を作っても1点が遠く、後半32分に自ら放ったシュートがゴールわずか右に外れた元スペイン代表MFイニエスタは「ここまで点が入らないことも普通ではないと思う」と肩を落とした。

 ロティーナ監督が就任してからのリーグ戦成績は、6試合で1勝1分け4敗。失点数は2度のクリーンシート(無失点試合)を含む6と改善傾向にある一方、攻撃面は4試合で無得点と苦しんでいる。

 新体制以降、オープンな展開には極力持ち込まず、自分たちでボールを支配しながら相手を押し込んでいくスタイルを体現しようとしている神戸。守備陣が崩れる場面は減ったが、同様に減ったと感じているのが攻撃の厚みだ。特に前半はリスクを冒して前がかりに攻めることが少なくなり、その分チャンスの回数も少なくなった。

 磐田戦の前半もそうだった。守備でピンチを迎えることはほとんどなかったものの、決定機となったのはセットプレーと自陣からのカウンター。流れの中での攻撃はゴール前に人数をかけられず、攻め手を欠いた。ロティーナ監督は「全体的に試合はコントロールできていた」と振り返ったが、前半のうちにもう少しチームとして前がかりにプレーできていればチャンスも増え、ゴールにつながったのでは…と感じてしまう。

 指揮官のプランに沿った戦い方ができていることは良いとしても、最下位でJ2降格が少しずつ迫っているという現状を踏まえるとどうしてももどかしい。とは言え、リスクをかけたことが裏目に出て失点するようでは本末転倒だとも分かっている。

 イニエスタは「自分たちとしてはもう、このやり方を信じて続けていくしかないですし、流れがどこかで変わってくれると思う。きっとゴールが入りだす時が来る」とも話した。「堅実」だけで活路は開けるのか―。リーグ中断前、最後の一戦となる29日札幌戦での戦いに注目したい。(種村 亮)

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